迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

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流浪する社杯w

すでに、JRAの来期のスケジュールが発表されている訳だが、ダート路線がいろんな意味で変革が行われるのはともかく、注目すべきは2歳戦。来年から、ラジニケのもうひとつの社杯である2歳ステークスが、京都最終週へと変更となる。(現時点では新設重賞扱い、名称もラジオNIKKEI京都2歳ステークスとなる)また、朝日杯フューチュリティーステークス阪神へ施行が変更になり、代わりにホープフルステークスが中山へ移動し、GⅡになるとの事。これにより、関東での朝日新聞社の社杯が菊花賞トライアルであるセントライト記念へ付加される事になった。この様に、中央競馬の番組編成の変更によって、協賛社局杯(殆どがマスコミw)がアレコレとイジられる事がしばしばある。時と場合によっては、重賞から“格下げ”されたり、社杯そのものが消えるケースもあるが、基本的に、創設が古い社杯は、主題として設定されているが、グレード制導入後に設けられた社杯は、その殆どが“副題”であったりする。つまり、ファンと馴染み深いレース名になってる場合はともかく、創設が新しいレースであればある程、その社杯自体が流浪する事があるw 流浪するケースとしては、ひとつは施行時期の変更に伴うモノ、もうひとつは、制定する社杯そのものが変更になるモノ、そして、施行競馬上の都合によるモノがある。
まず、施行時期の変更に伴うモノ…ぶっちゃけ論で言えば、開催競馬場が変更になる事は稀だが、レースの距離形態や施行時期が変更になった為、開催時期が移る場合。解り易いので言えば、CBC賞が該当するんだが、元々は3歳のハンデ戦だったのが、紆余曲折があって、現在はサマースプリント戦の重要なレースとなった訳だが、それまでに12月開催になったり、GⅡに格上げされたのに、現在は諸般の事情で格下げされたw
オイラ的に、よく流浪しまくってる印象があるのは、毎日放送賞…最初は京都大障害(現在の京都ジャンプステークス京都ハイジャンプ)に寄贈賞を出していたのだが、年に2回もやるのがもったいなかった(?!)事と、一度はレース不成立(規定頭数が揃わなかった…最低でも5頭が出走登録をしてないと、レースが施行されないという規定があるため。ちなみに現在でも、重賞競走は4頭以上の出走登録がないと、施行されない。)という憂き目にも遭った為、現在の京都新聞杯が行われる時期に、3歳戦の“東上最終便”としてやっていたんだが、ダービーを軸とする番組改編でバシルーラもとい、京都新聞社にその役目を譲る事となり、KTVローズステークスに社杯を出す事になって以降空席になっていた、スワンステークスに移動したのである。ちなみに、京都新聞杯も、元々は菊花賞トライアルとして制定されていたにも拘らず、菊花賞の施行時期が一ヶ月前倒しになった事を受け、毎日放送賞4歳(現3歳)特別をダービートライアルとして変更した上で、そっちに移った経緯がある。もうひとつオマケを言えば、KTVも、元々はスワンステークスに寄贈賞を出してたんだが、エリザベス女王杯のトライアルレースを新設する事になったのを受けて、ローズステークスに切り換えた訳である。(このレースも、牝馬戦線の拡充に伴う変更で、京都から阪神へ移動した訳だが…)
そして、同じ社杯、寄贈賞といえど、開催されるかどうかは、いろんな意味で気まぐれになりやすいのが、重賞競走として取扱われない、特別競走としての区分w 一番わかりやすいのは名鉄杯だろう。これだけは、中京競馬場以外の競馬場で開催される事はない…仮にやるとしても、あの“ミュージックホーンファンファーレ”を演奏される事はない。これと同じ理由として、夏競馬やローカル(第三場)時期において、改修工事等を理由に該当する競馬場での開催が不可能な場合、社杯そのものが消える場合がある。

ちなみに、地方競馬の場合は特別な事…特にJBC開催が絡んだ場合に、開催の“協賛”として、寄贈賞や社杯を出す場合もあるが、それが因で、毎年社杯を出す事にしたケースも稀にあるw(ドコとは言わんけどな…)