競馬実況と他の業務は、兼任可能か？
この秋の改編で、岡安アナが双眼鏡を置いた…関西のローカルニュース番組のキャスターとして抜擢された事によるモノで、ある意味、大八木アナと事情がカブっている。というのも、競馬実況をやるアナウンサーにとって、平日の帯番組(生放送)に、しかも毎日担当が入る事になると、現在の労働基準法に抵触するからである。言い方を変えると、他にキャスターとして適任とされる人材が乏しく、しかも認知度があるアナウンサーを起用するとなると、外注(タレント事務所に在籍するフリーアナ)の場合はともかく、局アナで賄うとなると、それ相応のリスクを負う事になる…つまり、ファンからエース級の競馬実況アナとして期待されていても、報道部に振り回されるのは、局アナである以上、避けられない性(さが)である。
では、競馬実況中継を行っている放送局に在籍するアナウンサー達は、どういった処遇なのか？先に答えを言えば、一部を除いて、他の局アナ同様に、様々な業務を兼任する事が多い。もちろん、競馬実況を行う週末以外でのシフトが組まれているのは、以前、このブロマガでも紹介したかと思うが、基本的には、スポーツ実況を兼務する事が多く、プロ野球シーズン中であれば、競馬実況以外に、野球中継のシフトも組まれている。その加減で、競馬中継に登場しないケースも多々ある。また、現役時の馬場アナみたいに、モータースポーツの中継に携わる場合もある為、開催日程によっては“F1>>>>越えられない壁>>>競馬”なんて事もあるw 当然だが、ゴルフの担当もやってる場合は、最終日の中継(国内ツアーだと大概は日曜日、海外は時差の都合で月曜日にもなるが…)の為に、泣く泣く実況席を離れる事になる。
ただ…先に言った通り、一部の者…すなわち、業務のシフト上“競馬専門”となっているアナウンサーの場合、同じスポアナであっても、取扱上は“専門職”として他のアナ達と切り離された状態の者もいる。一番有名なのは、現役時の杉本アナのKTVでの“処遇”で、彼に関しては、如何なる業務を頼む時でも、KTVのアナウンス部ではなく、直接本人に問い合わせる様、申し合わせがあった。つまり、籍こそKTVの社員だが、実質上は局内に“個人事務所”を構えてた状態になってた訳である。(ちなみにこのルール、実はのちに、桑原征平アナやヤマヒロにも適用された、KTV独自の規定だったりするw)また、MBSでも蜂谷アナと来栖アナに関しては、競馬と競艇(ボートレース)以外のスポーツ実況は、人員不足であっても“やってはいけない”という“お約束”があって、その理由として、彼等が“ギャンブル専科”の実況アナだからという事になっている。(今はどうなってるか知らんが…w)但し、その他の業務に関しては、それに抵触しないという事で、ラジオやテレビの夜勤ニュース担当とか、レギュラーの番組を担当する事もあった訳で、そこんトコは、意外とアバウトだったりするw(特に来栖アナは、事ある毎に、やしきたかじんの番組に登場する事が多かった。ま、今でも“ちちんぷいぷい”でスポットニュースの担当をやってたりするが…)
しかし、これらに関して言えば、むしろ競馬中継を放送局として、重要な位置付けがなされているからこそ“厚遇”されている方であって、殆どの放送局では、競馬実況はあくまで“スポーツ中継の一環”という扱いであり、本音を言えば、とっとと“廃止したい”という一面もある。特にKBS京都の場合、いわゆる“イトマン事件”に端を発する、放送局としての存廃騒動があり、競馬実況を担当する者が、一斉に辞表を出して退社した際、独立系(大手新聞社系の放送ネットワークに属さない)放送局にとって大手スポンサーであるJRAに対し、競馬中継ができない旨を言いかけた程である。(ま、これはある意味、仕方が無かったトコもあるんだが…実際に放送免許すら取消されかねない事態になったし。)そうでなくても、週末の貴重な放送時間を競馬に割いている事がバカバカしいと思っている放送局にとって、むしろ“お荷物”と言わざる得ないトコだと、競馬実況アナそのものが冷遇されていると考えていいだろう。
但し、ラジオNIKKEIの場合は、完全に他局とは事情が全く別w ご存知の通り、ラジニケの競馬実況は、JRAの公式である。しかも、競馬実況アナと株式市場の記者は、同じマイクの前で喋ってても、担当分野…というか“住み分け”がされている為、記者は自分が担当する番組以外では喋らないが、アナの場合…特に本社勤務組は、競馬の取材(美浦TCへ)に行かない時は、番組制作やCMナレーション等のスタジオ業務をもこなす。しかし、大阪支社組の場合、ほぼ全員が毎回、栗東取材に行くんで、完全に競馬以外の仕事が無かったりするw (とはいえ、レースアナ養成講座や他の業務もあるんで、実際は結構ドタバタしてると思う…)
では、競馬実況中継を行っている放送局に在籍するアナウンサー達は、どういった処遇なのか？先に答えを言えば、一部を除いて、他の局アナ同様に、様々な業務を兼任する事が多い。もちろん、競馬実況を行う週末以外でのシフトが組まれているのは、以前、このブロマガでも紹介したかと思うが、基本的には、スポーツ実況を兼務する事が多く、プロ野球シーズン中であれば、競馬実況以外に、野球中継のシフトも組まれている。その加減で、競馬中継に登場しないケースも多々ある。また、現役時の馬場アナみたいに、モータースポーツの中継に携わる場合もある為、開催日程によっては“F1>>>>越えられない壁>>>競馬”なんて事もあるw 当然だが、ゴルフの担当もやってる場合は、最終日の中継(国内ツアーだと大概は日曜日、海外は時差の都合で月曜日にもなるが…)の為に、泣く泣く実況席を離れる事になる。
ただ…先に言った通り、一部の者…すなわち、業務のシフト上“競馬専門”となっているアナウンサーの場合、同じスポアナであっても、取扱上は“専門職”として他のアナ達と切り離された状態の者もいる。一番有名なのは、現役時の杉本アナのKTVでの“処遇”で、彼に関しては、如何なる業務を頼む時でも、KTVのアナウンス部ではなく、直接本人に問い合わせる様、申し合わせがあった。つまり、籍こそKTVの社員だが、実質上は局内に“個人事務所”を構えてた状態になってた訳である。(ちなみにこのルール、実はのちに、桑原征平アナやヤマヒロにも適用された、KTV独自の規定だったりするw)また、MBSでも蜂谷アナと来栖アナに関しては、競馬と競艇(ボートレース)以外のスポーツ実況は、人員不足であっても“やってはいけない”という“お約束”があって、その理由として、彼等が“ギャンブル専科”の実況アナだからという事になっている。(今はどうなってるか知らんが…w)但し、その他の業務に関しては、それに抵触しないという事で、ラジオやテレビの夜勤ニュース担当とか、レギュラーの番組を担当する事もあった訳で、そこんトコは、意外とアバウトだったりするw(特に来栖アナは、事ある毎に、やしきたかじんの番組に登場する事が多かった。ま、今でも“ちちんぷいぷい”でスポットニュースの担当をやってたりするが…)
しかし、これらに関して言えば、むしろ競馬中継を放送局として、重要な位置付けがなされているからこそ“厚遇”されている方であって、殆どの放送局では、競馬実況はあくまで“スポーツ中継の一環”という扱いであり、本音を言えば、とっとと“廃止したい”という一面もある。特にKBS京都の場合、いわゆる“イトマン事件”に端を発する、放送局としての存廃騒動があり、競馬実況を担当する者が、一斉に辞表を出して退社した際、独立系(大手新聞社系の放送ネットワークに属さない)放送局にとって大手スポンサーであるJRAに対し、競馬中継ができない旨を言いかけた程である。(ま、これはある意味、仕方が無かったトコもあるんだが…実際に放送免許すら取消されかねない事態になったし。)そうでなくても、週末の貴重な放送時間を競馬に割いている事がバカバカしいと思っている放送局にとって、むしろ“お荷物”と言わざる得ないトコだと、競馬実況アナそのものが冷遇されていると考えていいだろう。
但し、ラジオNIKKEIの場合は、完全に他局とは事情が全く別w ご存知の通り、ラジニケの競馬実況は、JRAの公式である。しかも、競馬実況アナと株式市場の記者は、同じマイクの前で喋ってても、担当分野…というか“住み分け”がされている為、記者は自分が担当する番組以外では喋らないが、アナの場合…特に本社勤務組は、競馬の取材(美浦TCへ)に行かない時は、番組制作やCMナレーション等のスタジオ業務をもこなす。しかし、大阪支社組の場合、ほぼ全員が毎回、栗東取材に行くんで、完全に競馬以外の仕事が無かったりするw (とはいえ、レースアナ養成講座や他の業務もあるんで、実際は結構ドタバタしてると思う…)
