迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

夢を成就できる人の情熱…

ネタそのものは、以前本家でも、別のベクトルでやった(http://d.hatena.ne.jp/strayhorse/20060405/1144238244)んだが、今回は、競馬実況アナに限った格好で、諭す事にする。どんな職業にも、それ相応の技術と熟練度が要求されるのであり、それをどう活かすかは、そのスキルを持ってる人以外、どうする事もできない。それに、人気のある声優やフリーランスのアナには、元から幅広い人脈があり、また、人気はなくてもレギュラーを保持できる人は、それだけ分の技量を必要とする業種だからこそ保てるのであって、どんな仕事も、一匹狼で達成できる代物ではない。(ま、どっかの起業家や政治家は、そういう部分を気付いていないバカ丸出しだったからこそ、自らが興した組織を他人に乗っ取られ、挙げ句の果てに追放される訳なんだがw)

閑話休題。どんなアナウンサーにも、職業としての“アナウンサー”を目指すきっかけのひとつとして、本当に叶えたかった夢を抱きながら“アナウンサー”として活躍する事を選んだ訳であり、それがその後の“生き様”にも反映されている訳であり、また、“声の職人”として命を賭していった訳である。競馬実況アナの場合でも、大まかに言えば、その分野へ進んだきっかけは、スポーツ実況アナとしての本分を貫きたかった人と、最初から競馬関連の仕事がやりたくて選んだ人、そして、本来の“夢”を叶えたくて、仕事として競馬実況に没頭した人とに分かれる。
だけど、全員が共有している見解がある。それは、その道にスペシャリストとしての誇りと、責任を持って仕事に臨み、そしてそれを、後続の者に教え伝える責務を背負っている…一代限りの繁栄で良ければ、歴史そのものを綴る必要もないし、まして他者をリスペクトする事もなかろう。しかし、彼等には、彼等の背を見て、憧れ、そして同じ道を進む事を望む者達がいる…どの組織でも、どの分野の職種でも、基礎となる部分、あるいはきっかけがあり、それがのちの人生に多大な影響を与える事になる。だからこそ、驕れたる者は、その努力や精進を嘲笑う…しかし、それがどうした?いざ、自分の“夢”を語った時に、どれだけの人が嘲笑う?それと同じで、他人の事を見下し、否定するのであれば、同じ事を自らも受ける事を、悟るべきである。誰しもが天賦の才能で成し得たのではない、むしろ、その才能を活かせてこそ、初めて意味がある訳で、それを無視して、ただ結果のみで語るのでは、やがて周囲の変化についていけなくなるどころか、廃れて忘れ去られるのである。
つまり、スポアナとしての“使命”としてやっているか、それとも単なる“食扶持”だからこそなのかの差はあれど、年数を重ねる事によって、その単なる“職務”から、自分自身の生きる道としての“確信”に変わる。だから、ひょんな事から、憧れていた事が実現する機会を得た時に戸惑ったり、むしろ最初に描いた夢そのものが邪魔になった為に捨てる人もいる…もちろん、それはひとつの選択肢であり、目標が達成されたのであれば、そこで終わっても良い訳である。でも、そんな独り善がりな者が、本当に叶えたかった夢を、満足する様なカタチで成就させる、あるいは諦める事は不可能だ。なぜなら、そこに関わった人達の“夢”も、その双肩に掛かっているからだ。それを悟れた人のみが、すべての事柄を、自分の思い通りの姿で成就させる事ができる。

他人の夢や願いごとをバカにする人は、その殆どが自分自身が描いた未来を打ち砕かれ、立ち直れないままの人です。もっと言えば、自分が不幸であるから、他人も同等に不幸であるべきだと考える疾しい人です。幸福の姿は人各々…まさに十人十色、千差万別です。しかし、現実に夢を成就させた人は、人並み以上の情熱と、何モノにも恐れない度胸を有しています。他人から見下され、侮蔑されても、自分がやるべき事に対してまっすぐに、逃げもせずに向かい合い、戦ってきたからこそ、その結果を勝ち得ているのです。もちろん、それ故に失ったモノも少なくありません。でも、それがどうしたって言うんです?それを“不幸”というのであれば、一番の幸福は、自分が掲げた夢そのものを、自分自身が“捨てる”事です。そう、夢を見なければ、苦労も侮辱も受けずに済みますからw でも、何の為の人生です?何の為に仕事をし、何の為に金銭や物品を収拾するのです?その“目的”意識がない以上、それらに価値はありません。ま、富裕層程、自分にない才能や技術を大枚叩いて買い漁り、まるで“自分のモノ”の様に振る舞いますが、所詮は“他人のモノ”です。その人にしかできない事を、自分がどうこうしようと真似たトコで、上手くいくハズがありません。まして、一見するとラクそうな仕事であっても、いざやってみると、忍耐力や集中力が問われたり、普段は使わない様な知識や技量が必要だったりする事も多いのです。それを踏まえずに恥掻くのが嫌なのであれば、最前線で戦う人を見下してはいけない。むしろ、自分がそこに立ちたいのであれば、今まで他人に浴びせた罵倒を、自らも受ける覚悟を決めるべきです。真に賞賛される者は、その裏で、何度も叩かれ、バカにされてきた事に屈せず、自らの信念を貫き、その確固たる地位を勝ち得、更に精進を怠らなかったからこそ、どんなにブランクがあったとしても、すぐに対応出来るのです。