迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

競馬を愛する語り部達…vol.7:たった一人の管理人・檜川彰人

今回は、本家ではまったく取り上げていない…そう、このブロマガ初の“オリジナル版My favorite announcer”シリーズになる。とはいえ、参考資料無し、しかもオイラの私感のみでの構成なんで、そこんトコはご了承あれ…ってトコだがw ま、現状のラジニケの“関西常駐”が(委託職員で残ってる藤田アナはともかく)実質、彼だけだって事を踏まえた上で、話は進めていく。(てか、むしろ檜川アナをダシにして、いわゆる“なにわの三本柱”崩壊後のラジオNIKKEIのドタバタを、リスナー視点で纏めてみよう…というのが、今回の話の内容なんだがw)

檜川アナ自身は、元々は九州の某放送局に在籍してたんだが、とにかく“テレビの仕事がしたくない”一心(?)で、ラジオたんぱ(現:ラジオNIKKEI)へ移籍した…という噂があるw 現に、騎手のキリ番勝利達成やGⅠ優勝時の公開インタビューを、できれば担当から外れたいと目論む程、実はビジュアル面でからかわれる事を嫌っている。ま、公式ホムペのプロフィール写真を見れば判るが、結構厳つい顔をしてるし、しかも、スキンヘッドだから、余計に“どこぞのヤクザ”みたいな体裁である。とはいえ、これは大阪支社へ転勤して以降の話であり、東京本社勤務時は、結構フサフサだったw (ま…相当なストレスが、彼の毛根に…ゲフンガフン)
ただ…彼は本来なら、とっくの昔に東京本社へ“帰還”しなければならなかったんだが、諸般の事情…というよりも、いわゆる“なにわの三本柱”が完全崩壊するという事態に遭遇した事と、生まれこそ東京なのに、実は実家が大阪にある事もあって、大阪支社常駐を志願した…というのが本音とも言える部分であろう。
ともかく、彼にとって、関西の地に残る最大の理由は、大阪支社の灯を守る事であり、それは今後、米田元気アナが大関隼アナと入れ替わりで大阪支社に赴任する時、その指導官としての役割を担う事を意味する。つまり、“なにわの三本柱”…特に今は亡き広瀬伸一アナの遺志を、後輩達に伝える事こそが、今の彼自身の存在を位置付けていると言って過言ではない。そもそも、三本柱が完全崩壊したのは、2001年の人事異動で、竹川英紀アナが大阪支社に来る事によって、“西の双璧”のうち、藤田アナが桜花賞を最後に東京本社へ異勤する事に端を発する。すると、北野アナが菊花賞での大失態…いわゆる“エアエミネム事件”で失脚し、翌年、藤田アナが夏の小倉開催で大阪支社に戻ったんだが、その後、2003年に広瀬アナが退社してフリー化、さらにファイナルステークス実況を最後に北野アナが引退。その2年後、藤田アナがディープインパクトの三冠達成と引き換えに喉頭炎で喉を潰し、そして”あの悲劇”によって、大阪支社の常駐が、実質、檜川アナ一人になってしまったのである。
そう思えるのも、そのきっかけ自身が、広瀬アナの最期を見届け、その悲しみから生まれた自身の誓願があってこそであり、事実、あの日を境に、実況技術の精度が格段に向上した。そしてそれは、自身にとって“最大の危機”を乗り越えるきっかけにもなっている。ファンの人…特に大阪支社制作だった、かつての金曜アナライズドのリスナーだった人なら御存知かと思うが、彼は二度も白内障で眼内レンズ交換の手術を受けている。一度目はアパパネの三冠達成の翌日、もう一度目がジェンティルドンナ桜花賞制覇の翌日である。以前にも説明したかと思うが、競馬実況アナにとって、声を失う以上に視力を失う事は、致命的な事を意味する。つまり、彼はアパパネの実況の際には左目だけで、そしてジェンティルドンナの実況では、手術で回復した右目だけで実況をしていた事になる。運が悪ければ、本当に両目の視力を失い、実況どころか、アナウンサーとしての仕事ができなくなるところだった…しかし、そのハンデと引き換えに、2頭の三冠達成を見届けた事は、それだけ、強運を持っているとも言えよう。ただ…現在(2013年6月7日時点)、急性虫垂炎(12月19日追記:実は、腹膜炎を発症してた)で緊急入院という憂き目に遭い、それ故に大関アナに負担が掛かってるのは間違いない話であり、良い風に捉えるならば、競馬界において、これは何かの“瑞光”と考えるのがスジではなかろうか?(7月4日追記:中京最終週までには復帰する予定…詳しくは、こちら→http://keiba.radionikkei.jp/keiba/post_812.html)

さて…実況アナとしての話から外れた部分での檜川アナの特徴を簡単に説明すると、今年で50歳になるオッサンなのに、かなりのアニメヲタクぶりは、ファンの間でも特に有名な話。昨今の深夜アニメ枠が増えた事が、そのヲタぶりが、よりマニアックな方向へ走っている訳で、栗東トレセン取材の“お供”として、DVDに貯め撮りしたアニメを持ち込む事もしばしばw ただ…単なるアニメ好きというよりも、結構作品に関する辛口な意見を持っている事もあり、彼が評価したアニメに関しては、人気云々以上に、一般の視聴者でも耐えうる良質な物語の内容である事が多い。ま、CRKラジオ関西にも岩崎和夫という“アニヲタの元祖”ともいえるアナウンサーがいる(とはいっても、実際はフリーなんだが…)訳だが、この方とは別のベクトルでアニメを愛してる事は確かである。また、アンダーグランド系のサブカルチャーな話もかなり興味があるらしく、いわゆる“裏モノ”系の雑誌を買い漁る事もw それが現在の大阪支社屋へ引っ越す際に、相当な数の本がロッカーに入ってて、これを処分するのに一苦労したとか。(12月19日追記:そもそもは、本社勤務時に担当してた深夜番組で、いわゆる“裏”ビデオの描写実況をやってた加減で、そういう系の方に詳しくなったとかw とはいえ、真面目に実況できる度胸が付いた事は、いろんな意味で、結果オーライなのかもしれない…)