迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

“鉄火場”故のトラブル…

競馬を含めた公営ギャンブルは、時として金銭や八百長関連のトラブルから、大騒動になる事がある。もちろん、法律上、八百長(レースでの不正)に関しては厳しい制裁があり、まして国や自治体が“胴元”として行っている、公的な“レジャーギャンブル”である。しかし…殆どの“アンチ博打”の市民団体や日教組等は、増税反対とセットでこの“公的博打依存”に対して絶滅を呼びかけている。悪いが、宝くじ・totoを含めた公営ギャンブルは、その収益の殆どが税金の“穴埋め”であり、この収入益のおよそ8割が、都市公園緑化整備や公立学校の耐震・免震科工事費用、交通インフラ整備の助成等の、現在徴収してる税金だけでは補えきれない財政を支えている訳であり、また、JRAの収益は、その殆どが国庫資産扱いの為、軍事費等の“虎の子”として使われている訳である。(事実、オグリキャップ全盛期時代、湾岸戦争での米軍をはじめとする国連の“平和維持活動”費の一部は、このJRAの“潤沢な資金”から賄ったという話がある程…当然だが、自衛隊PAC3等の迎撃ミサイルやブルーインパルスの活動資金等も、JRAからの国庫納入分が一般会計として計上された上で、防衛費の名の下に、購入・配備されている事をお忘れなくw)
閑話休題。その社会主義者共が公営ギャンブルを“目の敵”にする最大の“理由”なのが、いわゆる社会不適格者…もとい、暴力団関係のトラブルである。もっと言えば、ギャンブル…と言うより、博打の“胴元”といえばヤクザ…という“固定概念”がそもそもの間違いであり、また、ギャンブル依存症の殆どが、一攫千金を夢見たから…ではなく、要するに“ニート”と一緒な訳である。(いわゆる“働いたら負けw”という心理…ま、今の某国の政治もコレな訳でw)ま、いわゆる“黒社会”が存在すること自体、健全とはいえない訳でもないが、大概の暴力団公営ギャンブルに損害を与えてるとすれば、それは、違法な“場外馬券売り場”の開設であったり、公平な運営を阻害する様な不当な訴え(馬券の取違いや八百長レースの強要等)といった、どっかの大学生が有名テーマパークでやった様な行為である。つまりこの“原因”を放置してる国や自治体を相手取って、多くの市民団体や、いわゆる左翼系の連中が騒動を起こす訳で…
では、具体的にどんなトラブルがあったのか?アナウンサー絡みで紹介できる話を二つ程紹介しよう。ひとつは、いわゆる“ノミ”とよばれる不法行為(正規の場外馬券売り場、および電話・インターネットによる会員制投票方式以外で、公営ギャンブルの投票券の売買を行う行為。もちろん、違法。)に絡んだ“武勇伝”で、もうひとつは、俗にいう“園田焼き討ち事件”ってヤツ。ま、後者は当然、吉田アナの話だが、前者は長岡アナの話だ。まずは、長岡アナが遭遇した“カネ返せ”騒動から。
丁度、大阪支社在籍時代の話、当時の支社長が応接で何やら接客中だった様なんだが、突然怒鳴る声がして、イヤな予感…そう、相手は放送を聞いて、間違って的中馬券を捨てたから、謝罪と賠償を要求してきた訳である。しばらくして、支社長が長岡アナに対応を押し付けて逃げた訳である。(もちろん相手は、どこぞの事務所のチンピラってトコw)当然相手は、百戦錬磨の喧嘩馴れしたヤツなんで、頭ごなしに誤って捨てた馬券代プラス配当金を要求してきた訳である。丁寧に、しかも相手の要求に呑まれない様に、説得を試みるも、出てくる話は金、かね、カネ…そこで、相手の魂胆を探る為に、該当レースの実況担当者として話を振り、そして、“証拠”となる音源は全て東京本社で録音・保管されている旨、住所を教えてくれれば、すぐに取り寄せますと切り出してみた。すると、途端に件のヤンキーは、態度が急変。その様子から、何かを察し、馬券の話ではなく、競走馬の話をやり始めると、数字は出るのにレース内容等は、一切出てこない…そう、相手はノミ行為で大損した分を、ラジオたんぱ(現:ラジオNIKKEI)の実況のせいにしようとして乗り込んだ訳です。そこを見抜いてひとこと
私ども放送では、ノミ行為はいけない、もし、そのような行為を見つけたら、すぐ警察に届ける様にと言われているんですよ。こんなこと嫌ですけれどね。
と、言い切ると、相手のヤンキーは、さっきの威勢はどこへやら…トイレに行くと言ったまま、二度と戻ってくることはありませんでした。(参考資料:いつも隣に競馬がいた)ま、これ以外にもヘタレ実況で“カネ返せ”と自宅にまで電話が掛かってきたとか、競馬場からの帰りに襲われかけたとか、結構、ラジオNIKKEIの中継が“公式実況”であるがために、色々と巻き込まれてる様ですw
次は、吉田アナの“トラブル話”…というよりも、園田競馬場の存廃に係る大事件となった話。
ことの発端は、とあるレースで八百長が発覚し、それに気付いた一部のファンが暴徒化し、馬券窓口に火を放ち、一部が焼け落ちた…流石に死傷者、および馬への被害は殆どなかったものの、これを機に尼崎市の一部市民団体が、主催者の兵庫県に対して園田競馬の廃止を訴えた訳である。この事件自身のエピソードは、他の人に解説を任せるとして、なんで市民団体が?と思われたであろうが、ここにはウラがある。そう、ついこないだも小野市でギャンブルに対する規制とも取れる生活保護者の“ムダ使い”規制条例が施行された様に、兵庫県下の自治体の中には、県財政の収益の一端にギャンブルがある事を極端に嫌うトコがあり、事実、芦屋市にはパチンコ・スロット店が条例の規制により存在しない。(ま、あそこはどっちかと言えば、富裕層の文化圏だから、そういう“下賎な娯楽”とは無縁の地域ですがw)もっと言えば、旧来の社会主義思想に支配された地域も多く、余談だが、生協もそもそもは神戸発祥のシステムである。それっ位、市民運動家が実権を握ってたトコもあり、それ故に俗にいう“ブラック系”との衝突は日常茶飯事なトコがあって、この“園田焼き討ち事件”自身も、そういう“プロ市民vsヤクザ”の紛争だった訳である。そこで、市民団体代表と県議会議員、そして競馬関係者との話し合いが行われたんだが、“廃止やむなし”の意見ばかりが目立ち、どうすることもできないと思われた…しかし、吉田アナの怒りにも似た鋭い指摘が、状況を一変させた。
ボクら競馬関係者も、園田の住人です!!
そう…市民団体といえど、その“実態”は、尼崎市民…否、園田競馬近隣の住民ではなく、ただ単純にマスコミ情報に踊らされた、なんの関係のない連中であり、県議会議員の中にも競馬ファンはいる訳で、ただ、次の選挙に勝つ為の手段として、敢えて“廃止ありき”の立場を取ったまで…である。実際、競馬場周辺の商店は、競馬ファンあってこそ商売が成り立つのであり、また、最寄駅を抱える阪急電鉄も、週末の、しかも開催時期のみ賑わう仁川よりも、ド平日に開催がある園田の方を拡充させた方が、当時は将来性があった訳であり、競馬開催が無くなれば、その分の収益も必然的に減るのはわかっていた。(更に、優良列車退避駅としての活用が見込めたからw)このことから、条件付き(次に競馬関連で暴動が起きたら、即廃止)で存続が認められたのである。以来、全国の地方競馬でも、同様の騒動が起きない様に、裁決委員は細心の注意を払うこと、ファンは競馬場、及び周辺でバカ騒ぎをしない様に注意が促されたのである。これに近い話…という訳ではないだろうが、岩手県競馬の存廃問題も、財政赤字をどうするか以前の問題として、施設の老朽化やファンサービスの悪さが度々出てた訳であり、そこんトコを踏まえた上で、尚かつ、競馬関係者がそういった事に関して、非常に無関心だった事が議会での反感を買い、危うく廃止になりかけた…と聞いてます。
話があらぬ方へ行ってしまったが、とんだ迸(とばっち)りを受けたアナ達にとっても、それぞれにおいて“死活問題”であり、上手く話し合いで穏便に事が終われば、笑い話として後世に語る事もできるでしょうが、流石に暴動が原因で…なんてのは、ファンとしても御免蒙りたいと思う訳である。