迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

“ウマ娘”聖地巡礼に関する注意事項w

物語も、いよいよクライマックスに向かう“ウマ娘プリティーダービー”もともと競馬に興味なかった人でも、“アニメの舞台”って事で、是非とも“聖地巡礼”をやりたいって人も、少なからずいるかと思う訳で、だからこそ改めて、競馬場や馬産地への訪問に対して、マナーやルールに関して説明しようと思う。特に東京競馬場阪神競馬場は、今週から開催(東京は開催替わり)となるんで、実際の競馬を体感するには、ちょうどいいかもしれないw

では、競馬関連の“聖地巡礼”に際して、他のアニメと違う点をいくつか挙げると、競馬場は主たる“目的”は競馬を開催することであり、それを阻害する行為は、何人たりとも“御法度”である…これは競馬法や、それに関連する法律で規制されている事であり、コレに抵触する行為をやろうモノなら、係員によって場外に放り出される事になる。ただし、あくまでそれは競馬開催時の話であって、開催がない平日や、場外発売(パークウインズ扱い)の場合は、この限りではない事も多いんで、とりあえず“どんな雰囲気”なのかを知る上では、むしろ平日の開放時間(スタンドには入れないが、公園エリアは10時〜17時、東京競馬場は競馬博物館が併設されている関係で、博物館開館時は東門から入場可)に訪れると、普段とは違う“静寂”を知ることができる。特に阪神競馬場周辺は、関西屈指の住宅街の中にあり、普段がいかに“静かな街”なのか窺い知れる。(もっといえば、有村浩の小説“阪急電車”の世界観が、非常に解りやすい状態w 映画にもなってるんで、一度ビデオ配信や円盤レンタルをオススメする。)

もういっちょ、競走馬の産地の多くは北海道の日高地方に集中してるんだが、スペシャルウィークの“出身”である日高大洋牧場は、競走馬のふるさと案内所での案内では、見学不可となっている。なぜなら、ここは生産牧場であり、繁殖牝馬および仔馬の防疫上、関係者以外の立ち入りが禁止されているからであり、また、ゴールドシップが実際に繋養されているビッグレッドファームでも、功労馬のコスモバルク種牡馬エリアのみの見学が可能である。さっきも出たが、繁殖牝馬と仔馬の防疫のためである…畜産農家にとって、家畜の防疫は死活問題に直結してる話で、感染力が強い伝染病に一頭でも罹患したら、最悪は全頭殺処分である。一昨年、京都競馬場で飼われていたコブハクチョウ鳥インフルエンザに罹患し、全羽殺処分されたことを覚えてる人も多いかと思うが、感染拡大を防ぐ観点からも、名門牧場でも倒産するほどの犠牲を払ってまでも行わなければならない措置である以上、そうならないために制限が掛かる訳である。当然だが、美浦栗東トレセンに見学する際にも、入場時は靴の裏を消毒液で洗う事が義務付けられているのは、そういうことである。

あ、開催中の競馬場での注意事項としては、馬券購入は20歳以上であることと、自分のお財布と要相談の上、自己責任でw よくある失敗に、往復の交通費や今後の生活費をもつぎ込んで勝負する人がいるんだが、どんな“勝負事”でも、引き際を見極め、ダメージがこれ以上大きくなる前に撤退する勇気を。あと、競馬場は何も、馬券でアツくなるトコとは限らなくて、飲食やアミューズメントが結構集約されているんで、それを“楽しむ”のもいいかと…特に、東京競馬場は先述通り、場内に競馬博物館が併設されているんで、中央競馬に関する歴史や東京競馬場の変遷、日本競馬の殿堂とも言えるトコなんで、実際のレースを見る前に訪れると、より“ウマ娘”の世界観がわかるかと思う。また、地方競馬…特にハルウララ(ウマ娘)がちょくちょく走りに行ってる高知競馬場や、南関三場(大井・川崎・船橋)、ばんえい競馬をやってる帯広競馬場、関西の園田競馬場では、日程によってはナイター開催もある。(園田は夏場の金曜日限定…)アニメやゲームの設定にある“ウィニングステージ”っぽいことは、ナイターレースが行われる競馬場での光景に似てる訳で、特に大井競馬場はナイターレースの先駆けとなった競馬場なので、その雰囲気は結構近いモノがあるw それと、GⅠ開催時の中央の競馬場は、ただでさえ人が多くて混雑するんで、最終レース後のイベントまで楽しみたいなら、できるだけ一呼吸置いて移動する事をオススメする…先週の日本ダービーでもそうだが、スターホースが一同に介するような状況だと、ガチで帰りの電車が通勤ラッシュよりも酷い事になることもw 今でこそ交通系ICカードを利用することで帰路のキップの心配は減ったとはいえ、チャージしてなかったら悲惨である。(関西圏では、残高が1円でもあれば、駅での清算を条件に改札を通れるが、首都圏は1区間料金すらないと無慈悲に弾かれるぞw)

そして…何より競馬場や馬産地での写真撮影は、フラッシュの使用厳禁!! コンデジだろうがスマホだろうが関係なく、馬に限らず動物に対しての“光の刺激”は、突発的な事故(暴走や転倒など)の原因になるんで、絶対にすんなよ…当然だが、競馬場でのゴミの投げ捨て(馬券や競馬新聞で紙吹雪を作って撒く)なんてのは、マナーレスだけでは済まされない。興奮しすぎて(場所をわきまえずに)大声で叫ぶ、ふれあいイベントで誘導馬の毛を毟る(タマにいるらしい…)なんてのは言語道断。何より、多くのファンや子供達にとって快適な環境を維持するためには、節度ある行動を…ただでさえヲタクを叩くドアホに隙を見せては、せっかく機運が盛り上がってきた競馬に対する理解が、元の木阿弥になっちゃうからねw