迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

意外と忠実?!ウマ娘アニメw

この春の新作アニメで、意外と評価が高くてダークホース扱いになっている“ウマ娘プリティーダービー”…ええ、1話からタイムシフト(後日見逃し配信)でハマってますが、何かw


閑話休題、今回は現段階(第4話)での判断ということで、このアニメの実際の競馬との差異について、ざっくりと解説しようと思う。アニメ(というより、ゲームとのメディアミックス作品)としての設定は、競走馬の擬人化体である“ウマ娘”が、頂点(アニメでは、スペシャルウィークが“日本一のウマ娘”になるという夢)を目指す物語として展開してる訳だが、肝心の“ウマ娘”として登場してるキャラクターは、実在する競走馬(主に20世紀末に活躍した名馬達)なのだが、一部のキャラは“牝馬”からの変換だからともかく、多くの名馬は“牡馬”からの変換である…言い方変えると“男の娘”な訳であるw(実際のキャラは、馬の耳としっぽをつけた女の子だけどね…)しかし、OPの画像で流れてる主役所属チーム“スピカ”のメンバー(ウオッカダイワスカーレットゴールドシップサイレンススズカメジロマックィーン)が疾走するシーンは、ほぼ実馬が勝利したレースをトレースしてる訳であり、特にゴールドシップの激走シーンは、2012年の皐月賞での怒涛の追い込みを忠実に再現しいてる。(SNS上では、阪神JF春天等を思わせる描写になってるという情報がある。)実際に第3話の内容も、皐月賞での描写は、ほぼ1998年の皐月賞の内容になっていて、このまま実際の結果に則した内容で描くのであれば、今後出てくるであろう日本ダービーの描写も、ほぼその当時のカタチになると予測される。ただ…あくまでアニメであるがゆえの展開が見込まれることを踏まえると、レースの中身は別のモノに差し替えられる可能性もあるだけに、ここの部分は生暖かい目で見守るしかない。(特にサイレンススズカの“悲劇”は…)

また、各馬の特徴に関しても、かなり擬人化するにあたって、かなり小ネタをブッ込んでるトコがあり、ハルウララがバテる(高知で未勝利のまま走り続けた)とか、オグリキャップの学食で大盛りご飯を瞬殺で完食する&ゴールドシップの作った焼きそばギガ盛りをほぼ全部平らげた(一回に飼葉を穀物ベース換算で6升も平らげる…)といった部分はともかく、マイペースすぎる(つーか、我が道を往く態度?)のゴールドシップの行動は、完全にギャクに特化してる。ま、あの馬自体、現役時代ほぼあんな調子(?!)だったから、それはそれで面白いし、擬人化だからこその表現と踏まえれば、何の問題もないw

とはいえ、時代背景が違う有名馬が、物語上では同一の設定上で登場してるからこその“違和感”というのも存在する。例えばシンボリルドルフトウカイテイオーは、実馬の関係は父子関係なのに、物語上では生徒会会長と“憧れの先輩”に慕う後輩という関係だったり、ましてメジロマックィーンとゴールドシップは、実馬の関係では“祖父(ポイントフラッグのBMS)と孫(ステイゴールド産駒)”である。当然、ウオッカは“牝馬のダービー馬”であり、現時点ではスペシャルウィークとカブらないとは思うものの、設定次第では、ありえない激突が発生しかねない。(まして春天は、メジロマックィーンとスペシャルウィークだけでなく、ゴールドシップも勝ってるレース…どうすんだ、これw)さらにツッコミどころを言えば、実際の競馬(中央・地方・海外)では、牝馬限定レースというのがある訳だが、物語上ではこの部分をどう解釈するのかが気になる部分とも言える。なんせ、実際の話ではウオッカダイワスカーレット牝馬三冠(あ、ウオッカはダービー出てるから別路線か…)レースと古馬の牝系路線にも出走してるが、他の連中は本来は牡馬戦線だから、ここの設定はどう変更するのか、ここの部分も注目しておきたいトコである。

他に見どころといえば、設定上の“レース場”は、現時点では中央の馬場ということでの設定なんだが、これが意外と細かいw 東京競馬場の風景もさることながら、阪神や中山に関する描写も、実際の競馬場と差異がない…が、敢えてツッコむなら、恐らく物語の設定上に障害レースを想定してないから、障害コースが省かれてるように見えるのだが…仮にオジュウチョウサンユウフヨウホウメルシーエイタイム等の“名ジャンパー”がウマ娘として登場するのであれば、障害コースも描くべきであって、ここを省くと、障害馬の魅力が半減する。とはいえ、平地GⅠ馬や記憶に残る、別の意味で“名馬”が擬人化(ウマ娘)して登場してるだけでも、かなり面白い内容なのは間違いはない。競馬に興味がない人でも、ここまで気楽に競馬を“楽しめる”時代になったこと自体、長年競馬を見てきた古参の競馬ファンからしたら、格世の感がある…ただ、コレを見て勘違いされる方が増えるのが怖いのであって、実際の競馬は結構世知辛い現実がありまして…(ry