何故女子アナが競馬実況をさせてもらえないのか？
地方競馬の場合は、ごく稀に、場内での実況をされる女性のアナウンサーもいるのだが、中央競馬の実況において、井口女史以外の局アナが実況席で吼えるのは、とんとお見かけした事がない。(かつて、OBCラジオ大阪が、フリーの女子アナにちょこっと実況させた事はあるが…)実は、競馬サークルは今でも、ある種の“男尊女卑”な世界でして、特に、競馬実況はある種の“聖域”的な扱いである。もちろん、現在は男女雇用機会均等法という法律がある為、そういった“目に見えない規制”そのものは緩和されたトコはあるが、残念ながら、競馬実況“だけ”は、あまりにも特殊な環境の為、なかなか女性の競馬実況アナになる人は登場しない。
その最大の原因は、競馬サークルそのものが、ほんの20年位前まで女性が自ら望んで入れる程、お気楽な分野ではなかった事と、井口女史の紹介時にも言った通り、競馬を含めた公営ギャンブルは“社会悪”のイメージがあり、そこに参加する事は、ある意味女性である事を捨てる様なモノであった。また、他の実況アナと違って、ギャンブル故に金銭が絡むトラブルにも巻き込まれやすい。(これに関する、あるアナウンサーの“武勇伝”は、後日紹介するが…)そういった部分で考えると、確かに女性のアナウンサーにとって、競馬実況は男性アナウンサーとは別次元での危険が孕んだ、とてもリスキーな稼業である。
その空気が一変するきっかけそのものは、井口女史の競馬実況デビューではあるが、本格的に女性が競馬サークルへ係る様になったのは、オグリキャップが起因となる空前の競馬ブームと、女性の就職に関する法整備…特に男女雇用機会均等法の制定が大きい。これ以降、地方でも中央でも、女性厩務員や騎手がデビューし、特に地方競馬では、今でも女性騎手が活躍する場面が多い。しかし、中央に限ると、かなり限定的であり、いる事はいるが…って感じの状況である。そもそも、女性が公営ギャンブルに関与する事と言えば、投票券の発売窓口での業務か、場内での清掃、売店での業務が関の山であり、ボートレース(競艇)以外での選手・騎手が登場する機会は、正直稀な事である。(去年から“ガールズケイリン”と称して、女性の競輪選手がデビューする様になったけど…これも正直、やっと女性選手の育成環境が整ったからであり、むしろ“遅過ぎる”と言っても過言ではない。)ちなみに、ボートレースの世界では、随分昔…およそ50年程前から男女の区別無く、そもそも、モーターボートの操作に関して、体力的な差が少ない事もあり、選手育成は厳しい環境下(どこぞの軍隊かと思う程スパルタで有名)であるにも拘らず、コンスタントに女性選手がデビューし、活躍している。
閑話休題、競馬実況アナに女性がいないのは、言ってみれば、競馬サークルそのものの“古い慣習”が、女性には“できない”事が多い為である。もちろん、今みたいに喫煙に関するマナーが徹底されてなかった事もあるが、各トレセンでの早朝からの取材は、報道関係者専用の宿泊寮があるのだが、これが結構クセモノでして、ある意味ドミトリー(相部屋)状態で、とてもじゃないが、女性が一人で泊まれる様なモノではなかった。(現在は、流石にそういった事もない様だが…)つまり、結婚前のうら若き女性がうっかり泊まろうモノならば、それは“飢えた狼の群れの中に迷い込んだ子羊”状態である。(逆に言えば井口女史の場合は、競馬実況アナとしてデビューした頃は、既婚者であったからこそであり、そういう“危険性”が少ない…といった事が理由なんだろうと思うw)
他にも、ローカル開催(いわゆる第三場開催や夏開催)の出張も多い為、そこでの“夜の付き合い”が、女性には難しい訳で、コレがネックになる。つまり、歓楽街で関係者との意見交換をするにしても、場所柄上、“女性が一人で…(ry”である。今でこそ、女性でも気楽に入れる店も増えた事もあり、そういった事も減ってはいるが、やはり、諸先輩から指導を受けるにしても、そういったトコに入る事は、女性である以上ためらう部分もある。こういったことを加味すると、流石にセクハラ紛いな扱いを受ける事に対し、堪え難い環境である以上、女性が競馬実況をやる事に関して、移動が限定的な地方競馬ではともかく、中央競馬では難しいと思われる。
但し、あくまでも局アナとして、しかもレース実況に限った話であって、パドックでの聞き手役や、番組の進行役としての分野では、女性が活躍する場面は増えている。しかし、その殆どがタレント事務所からの派遣であり、また、ラジオに限ると局アナ自体の数が少ない事もあり、男性の実況アナすらフリーや芸能事務所に籍を置く者が放送局と契約を結んで…っといった格好で放送してるのが現状である。(もちろん、中には他局からスタッフ丸ごと…ってトコもあるw)
その最大の原因は、競馬サークルそのものが、ほんの20年位前まで女性が自ら望んで入れる程、お気楽な分野ではなかった事と、井口女史の紹介時にも言った通り、競馬を含めた公営ギャンブルは“社会悪”のイメージがあり、そこに参加する事は、ある意味女性である事を捨てる様なモノであった。また、他の実況アナと違って、ギャンブル故に金銭が絡むトラブルにも巻き込まれやすい。(これに関する、あるアナウンサーの“武勇伝”は、後日紹介するが…)そういった部分で考えると、確かに女性のアナウンサーにとって、競馬実況は男性アナウンサーとは別次元での危険が孕んだ、とてもリスキーな稼業である。
その空気が一変するきっかけそのものは、井口女史の競馬実況デビューではあるが、本格的に女性が競馬サークルへ係る様になったのは、オグリキャップが起因となる空前の競馬ブームと、女性の就職に関する法整備…特に男女雇用機会均等法の制定が大きい。これ以降、地方でも中央でも、女性厩務員や騎手がデビューし、特に地方競馬では、今でも女性騎手が活躍する場面が多い。しかし、中央に限ると、かなり限定的であり、いる事はいるが…って感じの状況である。そもそも、女性が公営ギャンブルに関与する事と言えば、投票券の発売窓口での業務か、場内での清掃、売店での業務が関の山であり、ボートレース(競艇)以外での選手・騎手が登場する機会は、正直稀な事である。(去年から“ガールズケイリン”と称して、女性の競輪選手がデビューする様になったけど…これも正直、やっと女性選手の育成環境が整ったからであり、むしろ“遅過ぎる”と言っても過言ではない。)ちなみに、ボートレースの世界では、随分昔…およそ50年程前から男女の区別無く、そもそも、モーターボートの操作に関して、体力的な差が少ない事もあり、選手育成は厳しい環境下(どこぞの軍隊かと思う程スパルタで有名)であるにも拘らず、コンスタントに女性選手がデビューし、活躍している。
閑話休題、競馬実況アナに女性がいないのは、言ってみれば、競馬サークルそのものの“古い慣習”が、女性には“できない”事が多い為である。もちろん、今みたいに喫煙に関するマナーが徹底されてなかった事もあるが、各トレセンでの早朝からの取材は、報道関係者専用の宿泊寮があるのだが、これが結構クセモノでして、ある意味ドミトリー(相部屋)状態で、とてもじゃないが、女性が一人で泊まれる様なモノではなかった。(現在は、流石にそういった事もない様だが…)つまり、結婚前のうら若き女性がうっかり泊まろうモノならば、それは“飢えた狼の群れの中に迷い込んだ子羊”状態である。(逆に言えば井口女史の場合は、競馬実況アナとしてデビューした頃は、既婚者であったからこそであり、そういう“危険性”が少ない…といった事が理由なんだろうと思うw)
他にも、ローカル開催(いわゆる第三場開催や夏開催)の出張も多い為、そこでの“夜の付き合い”が、女性には難しい訳で、コレがネックになる。つまり、歓楽街で関係者との意見交換をするにしても、場所柄上、“女性が一人で…(ry”である。今でこそ、女性でも気楽に入れる店も増えた事もあり、そういった事も減ってはいるが、やはり、諸先輩から指導を受けるにしても、そういったトコに入る事は、女性である以上ためらう部分もある。こういったことを加味すると、流石にセクハラ紛いな扱いを受ける事に対し、堪え難い環境である以上、女性が競馬実況をやる事に関して、移動が限定的な地方競馬ではともかく、中央競馬では難しいと思われる。
但し、あくまでも局アナとして、しかもレース実況に限った話であって、パドックでの聞き手役や、番組の進行役としての分野では、女性が活躍する場面は増えている。しかし、その殆どがタレント事務所からの派遣であり、また、ラジオに限ると局アナ自体の数が少ない事もあり、男性の実況アナすらフリーや芸能事務所に籍を置く者が放送局と契約を結んで…っといった格好で放送してるのが現状である。(もちろん、中には他局からスタッフ丸ごと…ってトコもあるw)
