迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

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“中央フリーウェイ”から学ぶ、淀と府中の地理の話w

松任谷由実の楽曲でも、競馬ファンに馴染みある曲といえば“中央フリーウェイ”であろう。歌詞の中に出てくる競馬場とビール工場は、東京競馬場サントリーの武蔵野ビール工場なんだが、実は、類似する…というか、ある意味無理矢理感があるが、関西でも、この位置関係が成立するトコがある。ま、言葉で説明するよりも、Googleマップの航空写真画像を掲示した方が早いんで、そっちを先に見てから詳しく解説しよう。

まずは東京競馬場と武藏野ビール工場の位置関係から…


歌詞の通りに見る場合、西へ下る方向に中央自動車道を走ればいい訳で、開催中でタイミングが合えば、フェンスの切れ目から、向こう正面で発送前の輪乗りの様子を、一瞬ではあるが見る事も可能である。

で、問題はこっちの画像である…


おわかりいただけるであろうか…実は、名神高速道路の名古屋方面へ走る方向だと、長岡京市にあるサントリー京都ビール工場を左に、東海道新幹線を挟む格好で右側に京都競馬場のスタンドを望む区間が存在するのだ。ただ、この航空写真を見ての通り、スタンドは見えるのだが、競馬開催時の様子を、走行中に見ることはできない…が、




大山崎ジャンクションから京滋バイパスに抜けた場合、宇治川を挟んで左手に、向こう正面越しのスタンドを見ることができるのである。つまり、歌詞通りの位置関係を関西でも体感したいなら、名神高速名古屋方面行きの右ルート(大山崎ジャンクションを素通りするルート)を選ぶと、類似する位置関係で中央自動車道の府中スマートIC〜国立府中ICの感覚になる訳である。

でも、この話をやってて、変な違和感に襲われた方…はい、正しい反応ですよw 名神高速道路と中央自動車道の“関係”が解っていないと、この話はポカーン…な反応に陥りますw 実は、名神高速の法律上での正式名称は、“中央自動車道西宮線”であり、東名高速道も、実は“東海第一自動車道”というのが法律上の正式名称だったりするw そのため、実は名神高速自体は、本来であれば甲州街道に沿って走る中央道と“一つの高規格道路”として取り扱われる訳であり、東名道は、その“バイパス”的な存在だったと考えた方がいいのかもしれない。とはいえ、基本的なルートで馬運車を栗東から関東2場(更に北)へ向かわせる場合、工事や天災(台風や土砂崩れなど)、重篤な事故による交通障害がない限りは、名神から東名経由になるのが一番考えられるルートだと思う。ちなみに、高速バスの場合、時間調整などの都合で中央道を経由する路線もある様で、途中で立ち寄るSA・PAが、長野県内だったりするのは、そういうことである。また、格安路線の場合、わざと名阪国道を走る場合がある…理由がわかってる人なら御察しの通り、西名阪道天理IC〜東名阪道亀山ICまでの区間は、法律上では“一般国道”扱いだが、実際は高規格道路として整備された区間であり、本来であれば名神高速の“伊賀ルート”として整備されるハズだったんだが、奈良県下の沿線集落の交通手段が乏しかったことや、生活道路そのものが寸断されることになったため、その救済策として、この区間は“一般国道”になってるという訳である。それを某政権は“全国規模”にすると公約に掲げたんだが、実際に走った者ならご存知の通り、財政が厳しい自治体の負担が大きいと、整備費用がないが故に、危なっかしい道になりかねん訳で…