迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

今のCMがつまらない?

今年のJRAのテーマが“HOT HOLIDAY!”って事で、人気若手俳優・女優4人組が、軽快なノリで競馬を楽しむ…というCMが時折流れてる訳だが、これに対してチャラいとか、競馬ファンをバカにしてるといった、ある意味“的外れ”な批判がちょいちょい見られる。ちょっと待て、競馬に限らず、公営競技に親しみを持って欲しいと思った時、どういう内容のCMが適切だと思う?

もちろん、公営競技に限らず、多くのスポーツに関心を持ってもらい、多くの人々が競技会場へ集ってもらおうと思った時、本当に必要な“情報”って、放送時間15〜30秒の“番組”の中で、どうやって訴えられると思う?ここが一つのポイント。CMってのは、伝えたい主眼の情報よりも、実は全体的なインパクトが大事…もちろん、日本広告審査機構(JARO)でいうトコの“嘘・大袈裟・紛らわしい”という三大不正広告な内容だとマズい訳だが、話題性というインパクトがないと、誰も見ないし、関心を持ってもらえない。だから、いわゆる“ゆるキャラ”を採用したり、現役選手に無茶振りしたり、競馬未経験者の著名人に体験してもらったり…といった内容のCMが作られることが多い訳であり、興味を示すきっかけを作りたい訳である。

しかし、それはあくまで“初心者”…てか、ライトユーザー向けの話であり、ドップリと沼にハマってるようなコアなファンから見たら、内容が内容なだけにバカにされてるように感じるのは、ある意味仕方ないトコであり、また、そういうヘヴィーユーザーからしたら、訳も分からずに場内で迷惑行為しかやらないような新参者には、自分達の“聖域”に入って欲しくないという心理が働くのも無理はない話である。だけど、そんな“玄人好み”な人だって、始めから“玄人”だった人などいない訳であり、何らかの粗相を繰り返し、周囲から注意されて今日に至ってることを、忘れてはいけない訳である。

もっと言えば、昔から馴染みある人にとって“常識”と思う話でも、ド素人からしたら“訳のわからん世界”であり、そこんトコを“空気嫁”って言われても、レクチャーしてくれる人がいなけりゃ面白くないのは当たり前。自分自身がその世界にハマるきっかけが何だったのかを忘れ、初見をマナーレスとして毛嫌うのは、ファンの新規開拓で躍起になってる、主催者や関係各位に対して失礼な話。むしろ“自分の都合”のみで主催者や関係各位に対して暴言を吐くなら、もはやそれは“ファン”とは呼べません。本当に競技の、あるいは選手・騎手の、また競走馬のファンを名乗るのであれば、自らの襟を正し、周囲に粗相をやらかしてないか、今一度、自分自身を見直せるハズであり、また、周囲に対しても理解と共感を得られるよう努力するのがスジというモノ。そこんトコをすっ飛ばして批判を繰り返すのであれば、それは純粋に競技を“楽しんでる”とは言えない。楽しみ方は人各々だが、それを阻害して自分の主張が“正しい”というのであれば、それを体現し、実証結果を受け入れなければ意味がない。