迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

馬にもニンジン嫌いがいるの?

TwitterのTL上で、信じていたのに…ってのがちょっと話題になってたんだが、その中に“馬はニンジンが好き”ってのがあったんだが、あれはそもそも、競走馬の殆どが“甘いモノ好き”っていう誤解からきてるモノであって、中には“ニンジン嫌い”な馬だっているw もちろん、ニンジンといっても、普段目にするあの色と形状とは限らない訳だが…

それはともかく、馬だって“好き嫌い”ってのはある訳で、ただ、総じて言えるのは“甘いモノ”だったら、大概は口にしてみる習性がある。特にフルーツに関して言えば、大凡の場合リンゴを好む傾向があるが、他にもバナナや柿、梨や桃、さらにはスイカやメロンを好き好んで食べる個体もあるw(そういや、園田の誘導馬たちは、メロンが好物だったなw)ただ…それを食べるようになるには、最初の一口がカギになる訳で、バナナが好物と言われてるビワハヤヒデも、現役時に厩務員が持ってるバナナに興味を示し、一口食べたことからハマった訳で、食感や味が気に入らなかったら、多分好んで食べるということはなかったと思われる。だから、馬によってはバナナに関しては、完全に個体差による好き嫌いは存在すると考えていい。

野菜についても同じことが言えるトコがあり、中には“ニンジンよりも大根が好きw”ってのもいれば、“カボシャ丸ごとでヨロw”ってのもいる。これもある意味、食感(てか、歯ごたえ?)で選んでるトコがあって、固いのを好むのがいれば、すり下ろしにしないと食べないのもいる。馬齢による差もあるが、配合飼料や乾草、穀類と混ぜて食べる場合と、完全に選り分けて食べる場合と様々。人間同様に痩身ダイエットの観点から、飼葉にキャベツや白菜を混ぜることもあるが、カロリー消費が激しい馬ほど穀物中心の飼葉になりやすいのは、そもそも論として、馬にとって炭水化物や脂質が多い穀物(特に豆類)は、人間にとっての肉や魚と同じであり、料理の献立で言えば主菜と考えていい訳で、それを“置き換える”ためにキャベツを加えることがあるとか…じゃ、“主食”は何かといえば、青草や乾草であり、特に圧縮乾草(ヘイキューブ)は、飼葉においてはメインで使うことが多い。歯ごたえと味的にそうなるらしい…

では、ニンジンはどこに当てはまるか?答えは“おやつ”であるw おやつといっても、あくまでジャンクフード扱いであって、人間の感覚ではポテチやイカフライ扱いである。で、その中でも最強のおやつは、角砂糖であるw さっきも解説したが、馬は総じて甘いモノ好きであるから、その中でも砂糖の甘さは別格扱いで、手入れの後や調教後のクーリングの際に、飴やキャラメルを食べる感覚で口にすることが多い。だから、フルーツ…特にリンゴを好む理由には、香りと味が馬の嗜好に合ってるからであり、また、柿やメロンなどを好むのも、個体差的な部分がある。故に、一概に“馬はニンジンが好き”とは言えない訳であり、逆に人間同様に“ニンジン嫌い”な馬がいてもおかしくないという訳であるw