迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

Shin's Barへようこそ 2016ニコニコ本店 第二夜

シン(以下シ):1日でドアの修理ができるってのも、“こっち”ならではな話ですね…全国各地の被災地でも、これくらいのスピードで修復・復興ができれば、どれだけの人が精神的、あるいは物質的に助かるのでしょうかねぇ…
(カランコロ…)

(ノ審`)=3 そういえば…今年は広島東洋カープが25年ぶりにセ・リーグ優勝したんでしたね。
チルト(以下筑):実に痛快、愉快なりw 久々に美味い酒が飲みたい、シン、とりあえず中津唐揚げとビール…そうだな、巷で流行ってるというフローズンスタイル、できるか?
シ:キリン一番搾りのアレですね…できなくはないですよ。
筑:それにしても…最後にセ・リーグ優勝した時から、こんなにも時間が空いてしまったのは、それだけチーム力が貧弱だったのか、それとも…
シ:広島の場合、運営自体はむしろ他球団に比べて健全すぎるほど、常に黒字で推移してます。しかし、有能な選手ほど契約更改時に多額の年俸を支払う必要があり、それゆえに泣く泣く手放すケースが頻発してたのが、チーム力の低下を招いていた部分ではないかと…
筑:まぁ…確かにそれは事実としてあるが、今年の場合は今までと何が違うのだろうか?
シ:一言でいえば、高額年俸を支払う必要がある選手が、球団に“戻ってきた”こと尽きるのではないでしょうか。
筑:それはどう解釈すべき話だ?
シ:わかりやすく言えば、FA宣言して一度は球団を離れた選手…例えば、メジャーに行ってた黒田投手、彼の場合、複数の球団からのオファーがあったにも関わらず、その依頼を蹴って今シーズン広島に戻ってきました。戦力的に考えた時、年齢的には足手まといになる可能性があっても、選手間の精神的柱がいるという条件下では、それゆえにチームとして団結しやすく、かつ、その思いに報いようと躍起になります。それがプラスの方へ向いたからこそ、全体的なチーム力の底上げに繋がった…と考えていいかと思いますね。
筑:つまり、年俸云々ではなく、球団に対する選手達の男気な姿勢が、全体を押し上げたと解釈した方がいいと…
シ:(´審`)b 俺的な解釈だと、そうなりますね。同じ理屈で言えば、今年の競馬界の流れもまた然りで、アメリカでラニが三冠レースで大暴れしたことから、ケンタッキーダービーへの出走権をかけたレースが日本でも設定されることになり、設定された2レースでのポイント加算で、日本馬がケンタッキーダービーに挑戦する際に出走が優位になる可能性が広がったと言っていい状態になったのです。
筑:いや…その話、どこでカープと繋がる訳だ?
シ:地道な“人材育成”…ここに尽きると思うんです。
筑:あ、そういうことか…球団が選手を手放すのは、それに似合うだけの年俸が払えない事もあるが、有能な人材を欲する他球団がある以上、それに似合う結果を残せる人材でなければ、意味がない。だから、チーム戦績がイマイチでも、個々のレベルが高ければ、その分、FAやポスティングによる球団間取引で、高額取引が可能になる…
シ:同時に、新しい戦力を迎え入れた際に、潤沢な資金を育成に回せるから、いつでも高レベルな選手が揃った状態で戦える…この強味こそが、今年の場合、上手く結果に繋がったと考えていいと思うんですよ。
筑:それが今まで結果に繋がらなかった背景は、優秀な人材育成の環境があっても、それをすぐに手放してきた事が一因にある…ってことか。
シ:競馬の世界でも同じで、馬主がどんなに高額な良血馬を購入する事ができても、それを調教できるスタッフがいなければ、レースで結果を残すことはできませんし、どんなに有能なトレーナーがいても、実績通りの結果を残すためには、それに似合うだけの資金や環境が不可欠です。馬主になっても長続きしない人の多くは、レースで得られる賞金に目が眩むあまり、それに似合うだけの投資を、馬ではなく人に使っていないからです。その先にあるのが“結果”であって、その“過程”を無視して調教師や騎手に文句を言う人は、本物の“馬主”とは言えないと思うんですよ。
筑:確かに、言われてみれば…そうだな。“人材育成”とはどこまでいっても将来に対する“先行投資”であり、そこを“経費削減”の名の下にケチってる様では、どんな有能な人間を集める事ができても、現場で活かす事も、全体を纏め上げる事もできないな。今は負債を抱える事になっても、必ずそれは、何らかの結果となって返ってくる…本当に削るべき無駄とは、案外、実状に合っていない常識や固定概念なのかもしれんな。
シ:では、今宵はカープのチームカラー“赤”にちなんだ一杯を…お好みの赤ワインとクレーム ド カシスを4:1の配合でグラスでミックスした…カーディナルです。もともとは白ワインで作るキールのアレンジで、オリジナルはボジョレーワインを使用するため、本来であればヌーヴォーが出回る時期に供したいカクテルですが…
筑:そこを神戸ワインの特別仕様をチョイスするとは、さすが六甲山の地縛霊…
シ:誰が“地縛霊”っすか…w