迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

ポーちゃん…

昨日の夜、うらから優駿ビレッジAERUで繋養されていたニッポーテイオーが大往生したという一報が入った…



施設では“ポーちゃん”という愛称で親しまれ、ヒシマサルウイニングチケットとともに、放牧地で走り回るのが日課だったと聞いている。実はオイラ、ポーちゃんが種牡馬引退後にAERUへ引っ越したすぐぐらいに、功労馬専用の厩舍として復元された、明治時代ごろの木造厩舍に見学しに行ったことがある。(お目当てはダイユウサクだったんだが…w ちなみに、ロッジ宿泊者は、自由に見学可能なため、早朝の散歩がてらに立ち寄ることができる。)その際に、乗馬スタッフから「丁度ニッポーテイオーが入厩したトコだから、見てみますか?」と声を掛けられ、馬房まで近づいた事がある。で、デジカメを構えたところ、何かを察したのか、厩舍外側に顔を向けたのである。どうやら、撮影され慣れているようで、馬房だと逆光や場内が暗いからとフラッシュ焚くバカがいることを知っているようで、それを避けるために、敢えて外に向いたのである。こっちがフラッシュを焚かないことを察し、馬房に顔を引っ込めて厩舍内での撮影もできたのだが、とにかくオイラ以外の見学者がいないことを幸いに、カメラ目線で撮影に応じてくれたことは、今でもはっきりと覚えている。
独身時のオイラは毎年、ココを利用する際に、ポーちゃんに“挨拶”するのが一つのルーティンみたいになっていた。ポーちゃんは常に、他の功労馬たちとともに、昼間は放牧地で来場者を出迎え、厩舍で休んでる時でも、顔出し窓から愛想を振りまいて、厩舍見学者を喜ばせていた…ある意味、AERUにおける“大旦那”な風格が、そこにはあった。ハルウララも繋養予定だったんだが、コレは馬主がバカなことをやって、結局“親子”での繋養は叶わなかった…しかし、オールドファンからの人気が高く、問い合わせも多いと聞く。
7年前から諸事情でAERUに行かなくなってしまったが、元気にしてるという便りは、SNS競走馬のふるさと案内所のHPとかで常に確認していたが、30歳を過ぎた高齢馬が、いつまでも元気でいられるとは限らない…ついにこの日が来てしまったという感が、オイラの胸の内で、ひしひしと込み上げてきてる。もう一度、AERUに行って、ポーちゃんをじっくりと眺めてやりたかった…できれば旦那(と、その間に生まれきた子供)と一緒に、ポーちゃんに逢いに行きたかった。しかし、この時期はキュウリの世話があって時間が取れない上に、義母が透析を必要とする身となってしまい、北海道に行きたくても行けない身分となってしまった事が悔やまれる。

昭和の隆盛に活躍した名馬に、哀悼の意を表して…南無妙法蓮華経