迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

横断幕だって、マナーレスでは困りますw

以前の続きみたいな話だが、今回は参院選公示日ってことで、横断幕についての話w え、政治と全く関係ないじゃんかって?いえいえ、競馬も含めてスポーツの観戦・応援のマナーには、試合会場に“政治的な意図を持ち込むべからず”ってのがあって、それが守れないと、たとえ熱狂的なファンであっても“出入り禁止”になる…要は、混乱に乗じてテロ行為を誘発させようとするフーリガンと同じだからである。
最近でこそ、パドックにカラフルな横断幕がいくつも掲揚されるようになった訳だが、オイラが競馬を始めた頃は、殆ど見かけなかった。正確に言えば、GⅠ開催時はともかく、重賞もないのに厩舎や騎手の横断幕でパドックの柵がギッチリってのはなかった。もちろん、そのきっかけはオグリブーム以降の話だが、実はアレにも、明確なルールがあって、それを遵守出来ない場合、そのまま“お持ち帰り”となってしまうのである。手続き上のルールに関しては簡単に説明すると、開門と同時に各開催競馬場の総合インフォメーションで横断幕掲示許可願書という書面(場所によっては申込用ノート)に必要事項(住所・氏名・掲載内容など)を記入し、実際に使う横断幕と一緒に提出し、許可が下りた時点で所定の位置(大概はパドック)に取り付ける…ということなんだが、ここら辺は競馬場によってバラバラw ただし、その際にチェックされるのは、掲揚するのにふさわしいか否かである。当該競馬場のレースに出走馬がいないのに、勝手に出すこともできないし、騎手を罵倒する内容のモノは当然、さらには競馬と関係ない、ヘイトスピーチ系の内容や政治批判は、言語道断。それは、たとえ馬主や生産牧場の親族に政治家がいても、競技と関係ない以上、やってはいけないのと同じである。
サッカーの試合で、よくヘイトスピーチ系の煽り看板が問題になるのは、やってる当人にしたら、単に相手チームの戦略や態度の悪い選手に対しての批判のつもりでやってるんだが、その内容が、他の観客や当該選手、場合によっては対戦チーム双方からして、あまりにも卑劣で下賤な内容だから批判されるのである。もっと言えば、単純に自分の好きなチームや選手を応援するなら、それで止めておけばいいのに、余計な罵倒を盛り込むからである。しかも政治絡みな内容になるのは、プロスポーツの場合、世界中から有能な選手・競技者が集まるためであり、日本の場合だと、どうしても韓国人選手が契約金などの都合で日本のチームに属してたりするモンだから、いわゆる嫌韓フーリガンにボコられる訳である。野球やサッカーの場合だとチーム丸ごとで批判されるトコもある訳だが、ゴルフや卓球ではそういうヘイト系のモノは見たことがない。ま、卓球自体はそこまでメジャーなモノじゃないし、ゴルフの場合はそもそも“大声での応援厳禁”という紳士協定的な観戦マナーが徹底されたスポーツだからってのもあるが、大観衆が入る競技であればあるほど、いわゆる“集団心理”ってのが働く訳であり、それを巧みに使って騒動を起こそうとする輩が、世の中には少数ながらいるって訳である。そのほとんどは、社会に対する不満…しかも自分の思い通りにならないことを、完全に“他人のせい”にしたがるのである。だが、そういう憤懣は誰しもが何らかのカタチで抱えてるモノであり、それを表に出すかどうかは、個々の理性と信念にかかってる。しかし、何らかの事情で精神的な箍が外れると、途端に暴徒化する訳である。
そういった最悪な事態を防ぐために、横断幕掲揚の際に一定の手続きを踏み、且つ、内容の精査が不可欠なのである。国際競争だと参加国の国旗が場内の掲揚台に挙がるし、エリザベス女王杯の場合、英国領(独立国家であっても、左上にユニオンジャックがある国旗の国)以外での英国王室公認のレースとなってる加減で日章旗と共にユニオンジャックが翻るし、海外に日本馬が出走する際は、それぞれの国で日章旗は挙がる。それに対してイチャモン付けるのであれば、それこそ、政治と庶民のイベントを結びつけんなと言ってるバカに言いたい。どんなスポーツ競技も、それは形式は違えど“戦争”であり、主催国…“敵地”で戦果を上げることは、その“戦争”で善戦した、あるいは勝利したことを意味する。ただし、だからと言って負けた相手を罵しる事や、戦う前から参加者を愚弄する行為は、それこそ失礼にあたるし、最前線で戦ってる自国軍の兵士が、保護してる庶民に後ろから襲撃されて死傷する事と同じである。