迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

民放ゆえに、番組スポンサーは“神様”ですw

ケンタッキーダービーの実況中継、ラジニケがある意味単独で放送した訳だが、番組制作上のスポンサー名を聞いて、変な違和感を持たれた人も多かろう。通常なら、JRAが然るべき“番組スポンサー”として仕切ってると思われがちだが、今回、聞き慣れない企業名が出てきたかと思う。Twitterのフォロワーさんからの報告では、実はこの番組スポンサーとなった“アイテック”なる会社、ノースヒルズの関連会社で、実質、前田オーナーが経営してる会社である。業務内容としてはCM通りで、公共事業(主にインフラ系の管理)でのエンジニア業務を行っている。でも、何でそんな会社が競馬中継のスポンサーとして1時間も放送枠を確保できたかといえば、先ほどの説明通り、会社の経営者自身が“オーナー”であるからこそであり、だけど“ノースヒルズ”名義でスポンサーになると、他の馬主や競馬ファンから“独り善がり”と批判されるのは目に見えてる…ま、要はパナマ文書よろしくな“名義ロンダリング”をやった訳である。
しかし、そんなのはNHKではない以上…民間企業の放送局である以上は、番組を制作するための資金を、より多くの企業や組織団体から出資してもらわないと、どんなに中継権を取得しても、番組制作を行うことはできない。これは、他のスポーツ中継でも同じで、大阪国際女子マラソンでも、メインスポンサーは日東電工グループ(過去にはダイエーグループ)が行ってる訳だし、箱根駅伝だって主催は読売新聞社でも、番組制作はサッポロビールを中心に様々な企業が制作費を出資してる訳であり、況やプロ野球の放映権を取得するために、多くのスポンサーに出資を募った上で放送ができるのである。だからこそ、スポンサーとなった企業の“注文”は飲まざる得ない訳であり、それ故の“お約束”が発生するのは、民放ゆえのジレンマでもある。
つまり、ノースヒルズの競走馬が、海外競馬を走る度、それを中継する放送局は、スポンサーとして出資する“条件”として、蜂谷アナを“現地コメンテーター”として登場させるのが、ある意味“義務”となる。その“条件”が飲めたから、ラジニケは今回のケンタッキーダービーの中継を行えたと言っていい。ま…その前に、2回(2013年の凱旋門賞と今年のドバイミーティング)もやってることを踏まえれば、スポンサーとして番組制作費を出してくれる上に、心強い“助っ人”まで付けてくれる訳だから、金欠気味なラジオ局としては、これほど有難い存在はないw 余談だが、蜂谷アナの解説の際にも触れたが、MBSアナとして現役時、ラジオでホノルルマラソンの報告会を毎回行ってたんだが、メインスポンサーこそ住之江ボートが付いてたものの、時折、今回同様の“ヘンチクリンなCM”が流れるケースがあったのだが、おそらく、これも前田オーナー絡みの企業が“ノースヒルズ”名義を隠すためにやったものと思われる。(こういうトコでも出てくるから恐ろしいなぁw)そういや、5年前の“競馬場の達人”出演時でも前田オーナーが登場する場面があったことを踏まえると…どんだけの癒着振りよ、これw