迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

Shin's Barへようこそ 2017 第三夜

シン(以下シ):おやおや…木幡育也騎手が、ドーピングで騎乗停止ですか。公式発表で、10日の薬物検査において、利尿剤のフロセミドが検出されたためとのことですが…この薬は、本来は肝硬変や腎機能障害などによる浮腫を治療する目的のモノで、一時期、アメリカの競馬界で競走馬の呼吸器系疾患の予防薬として用いられた“ラシックス”ですね。確か彼は、木幡初広騎手の三男で、今年デビューしたばかり…ニュースの内容では、母親が用意した薬に入っていたという事で、また、その使用を事前報告をしてなかったとのことですが…
(カランコロン…)
っと、ようこそ、Shin's Barへ。
潤平(以下潤):またですか、騎手の不祥事って…
シ:仮に、木幡一家自体が薬物による体重管理をやってたとなれば、その捜査範囲は木幡家全員が対象になるでしょうし、藤沢和雄厩舎所属である以上、そこの線からも…
潤:ラシックスの使用は、日本では馬も禁止でしたよね?
シ:アメリカでは循環器や呼吸器系の疾患予防として用いることが認められてましたが、現在は禁止されてたかと思います…もし仮に、日本でも使ってた場合は、本当に大問題です。
潤:それにしても…僕も経験があるからわかりますが、新人時代の体重管理って、結構大変ですよ。デビュー間もない時期は特に、成長期と減量ハンデの間で、調整が本当に難しい…
マーティ(以下テ):病気でもないのにカロリー制限があったり、オンとオフで食生活が不規則だと、結構な変動が出るんだっけ?
潤:はい…特に背丈が165cmを超えると、普段から食べることに関して、相当神経使ってる人が多くて、ユタカさんなんか、マジで普段、食が細かったと記憶してます。
シ:そこんトコは、邦パパさんの影響もありますよ。あの人も現役時、背が高かったから、食事は特に、炭水化物の摂取を控えてましたね…ただ、その分飲んでましたけどw
テ:そっか、レース時の斤量は自分の体重と馬装の合計だから、必然的に騎手は総じて軽い方が良い訳か…となると、骨や筋肉量にアンバランスなことが起きるのでは?
潤:だからみんな、身長が低いんです…どれだけ、池乃めだかさんが羨ましいと思ったことやら。
テ:あー、何となく察しかつくよw ナイナイの岡村くんも、その類に入るでしょ?
潤:もちろんw
(カランコロン…)
シ:おや、珍しい方がいらっしゃいましたね…ようこそShin's Barへ。
貢親方(以下貢):あ、噂には聞いてたが、スポーツバー的な要素があるんだね…えっと、鍛高譚、あります?
シ:飲み方はどうされますか?
貢:そうだな…ハイボールスタイルで。
潤:一度聞いてみたかったんです!!あの…相撲取りの人って、どうしたらそれだけの筋肉が付けられるのかって…
貢:私はそこまで、体型的には大きくなかったから、必然的に筋力で勝負しようと思ったからああなった訳だが…基本的には鍛錬を怠らずに、きちんと食事を摂ることに尽きるかな?ただね…それ故に無理が祟ったから、晩年は体調を崩したのも否めないんだ。
潤:え、そうなんですか?
貢:ちょっと考えたらわかるかと思うけど、角界の力士は、殆どの場合は筋力よりも重量で勝負してるトコがあるからね…だから、元々足腰が弱いと、その故障で何度も成績不振に陥ることになる。かといって、軽量過ぎて力がないと、相手を投げ飛ばす事すらできない。だから必然的に足腰の怪我は注意しないと成績に響くし、膝への負担軽減で体重を減らそうとすれば筋力の方が先に落ちるから、体調管理は本当に難しいんだよ…そういえば君、“生前さん”は、同じ北海道生まれだったね…出身どこ?
潤:え、様似ですけど…
貢:日高の方か…私は松前だが、どちらも漁師町だよね?
潤:…あ、そういうことかw 朝はやっぱり…
貢:スルメイカに限るw(キリッ
テ:(ノ政-;)なぁ、シンちゃん…親方の“生前さん”って、ここまでお茶目だったっけ?
シ:┐(´審`)┌ ま、いいんじゃないですか。“こっち”に来て、ようやくはっちゃける余裕ができたってことでw では、今宵の一杯…今回は“鍛高譚”を使ったカクテルを一つ。クラッシュアイスをコリンズグラスに詰め込んで、青じその葉とレモンを加え、鍛高譚(または鍛高譚の梅酒)を注ぎ、ソーダで割れば…しそモヒートです。“モヒート”は通常、ラムとミント、ライムを使って作るモノですが、鍛高譚は赤紫蘇香る“しそ焼酎”です。