迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

3年振りにターフへ…

まずは、これを見てもらおう…


(岡安アナのTwitterアカウントより)
そう…今回の春改編で、KTVは関西の競馬ファンに対して、一定の“落とし前”をつけてくれたのである。ま、当分の間はゲートリポートやレース後の取材に専念するとのことだが、早ければ秋の阪神開催にはメインの実況に復帰するのではと推測される。
ニュースキャスターを勤めた後で現場復帰するのは、極めて稀であると同時に、それだけ本気で当人が競馬実況を志願して止まなかったことが伺い知れる。だからこそ、今回の改編では、KTVの競馬中継ファンから、多くの歓喜の声で迎えているのが、TL上でも伝わってくる。ただ…当人も後輩達に対して配慮する呟きを、この後書き込んでいるので、あくまで補欠要員的な扱いでの復帰と考えてもいいだろう。とは言え、こういう状況になる程、今のKTVは人材不足に喘いでいると考えざる得ないのかもしれない。

以前、杉本アナの話をした際にも触れたが、KTVの競馬中継は長年、杉本アナを中心にして回していたことがあって、その弊害に関しては杉本アナ自身が指摘してはいたのだが、制作スタッフやフジテレビの横槍が原因で、改善されることはなかった。その影響をモロに受けたのが岡安アナであり、“杉本門下生”として競馬実況で頭角を現した矢先での降板(ニュースキャスターの業務に専念)を余儀無くやらねばならなかった。しかし、この3年の間も、競馬に対する思いは捨てていなかったからこそ、そして、FNS系列の競馬実況の技術の低下を黙って見ている訳にいかないという思いが、彼を再びターフへと戻るきっかけになってるのではと考えられる。もちろん、現段階では“浦島太郎”状態だから、いきなりメインを実況しろと言われてもできるモノではないし、若手のスタッフからすれば、ある意味足手まといに成り兼ねない状況なのは目に見えている。だが、重要なのは“それでも競馬実況をやりたい”と思う気持ちと、本来のKTV流儀の競馬中継への回帰である。ベテランが戻ってくることが良いのではなく、かと言って、若い感性だけで番組制作をしたトコで視聴者が納得できるかと言えば難しい訳で、だからこそ、若手の育成とその手本を見せるべき指導官が必要となる訳である。そういう意味では、今回の復活劇はいろんな意味で、KTVらしい“人材育成”のためのカンフル材となる。

岡安アナの競馬実況復帰によって、一番戦々恐々となるのは、いうまでもなくフジテレビだ。いつまでも“単なる絶叫”みたいな実況をよしとする姿勢や、競馬中継を“スポーツ中継の一環”として扱わずに放送している態度は、系列局であるKTVとしては“ふざけんな!!”と一喝したいトコがある。だからこそ、今後の動向は目を離せない。そして、今回の英断に対し敬意を払いたい。