迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

A●azonのCMの“違和感”についてw

何気に話題となっている、某通販会員勧誘CM…赤ちゃんに嫌われた大型犬に、ライオンのたてがみを模した飾りを注文し、それを着けたら馴染んでくれた話で好評を得たから、その“第二弾”として登場したのが、ポニーとサラブレッドの話なんだが、実はアレ、去年英国の方で放映されたCMの“日本版”であって、かなり話の設定に“無理”があったのはいうまでもないw あ、ちなみに“本家”では馬運車から出てきた際に、その小ささから他の乗用馬(恐らく、アングロアラブ)4頭に揶揄われた挙句、仲間はずれされたのを飼い主が見て、何かを注文→数日後“ポニー専用出入口”が飼い主宅に設置され、事あるごとにポニーが飼い主の下に駆け寄って、ソファー横でくつろぐ…という内容。
では、“日本版”ではどんな風に変更になってるかというと…乗馬クラブの放牧地に、1頭のポニーが女性調教師と姿を見せ、4頭のサラブレッドが覗き込み、その後ポニーをバカにするかのように障害馬術のハードルを次々と飛び越える。ポニーも真似るが馬体が小さいから飛び越えられずにショボーン…それを見た女性調教師がスマホで何かを注文→その翌日、フラフープが届いて“踏み切ってジャンプ”…という内容になってる。
ポニーとフラフープで“おや?”と思った方、鋭いですよw このCM、ロケ地などの詳しい情報は公開されていませんが、ポニーの馬体の模様や、背景になってる厩舎の雰囲気、さらに4頭のサラブレッド(おそらく、このうちの1頭はフォゲッタブルだと思うw)の障害飛越が(鞍上がいないのに)慣れきってること、さらに、“ポニーのフラフープジャンプ”は、夏場の“ハッピーポニーショー”のネタの一つであることから、ノーザンホースパークの一角で撮影されたと推測され、一部のポニーショーファンから、あのポニーは“すーちゃん”ではとツッコまれてますw
実は“英国版”の方でも、登場するポニー自体は、現地では結構有名なポニーらしく、かなりの人気者でCMに起用されたらしい。どうしても“英国版”と“日本版”ではヘンチクリンな“違和感”ができてしまった訳は、イギリスに限らず、欧米各国では“馬と同居”は、余程の都会でない限りは、ごく“普通”の生活様式であり、以前にも紹介したかと思うが、介助犬の代わりに“介助馬”が一般的だったりすることもあって、CM同様にポニーが出入りできるスペースを作って自由にさせていることもある。が、日本の場合、そういう生活様式ができる地域が限られていることと、そもそも、一般家庭でポニーを飼う事自体が非常に珍しい方であって、だから、某通販も“英国版”風にしたくても、条件そのものが違い過ぎて非常に悩んだ挙句、ロケ先のノーザンホースパークのポニーショーで使われているフラフープで“オチ”を決めたと考えていいだろう。しかもこの芸、ハッピーポニーショーに登場するすべてのポニーのうち、すーちゃんを含む一部のポニーの“持ち芸”でして、冬場は屋内ステージでの公開のため行われないようだが、夏場の場合…特に週末のポニーショーは、引退競走馬によるライディングショー(デルタブルースなどが登場するヤツw)とセットになってる関係で、この“フラフープジャンプ”も披露されることがあるのです。
あ、そうそう…すーちゃんには弟(サミー)がいて、これがまたチンチクリンで可愛らしい感じのモコモコ感が人気で、きょうだい揃って気まぐれな性格の持ち主で、タマにショーで調教師の指示を無視して他の芸をやることもあるのだw 詳しいショーの開催日時や厩舎見学については、公式ホムペか、SNSアカウントから確認できますよ。