迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

酒とカラオケと競馬実況w

女性アナの件でも紹介した様に、競馬実況アナは、いろんな意味で“体育会系”のノリが支配する世界であるw 特に酒を介した付き合いは尋常ではなく、故に苦労した人も多い。よく聞く話としては、牧夫の“飲兵衛”ぶりは、相当なモノという事…オイラも三石青年団の婚活ツアーに参加した事があるが、マジで皆さん、お酒が強いw
さて、ここからが本題…酒宴があるトコでは、カラオケがセットになってる事も多い。で、競馬実況アナの中には、コレが“苦手”で早々と逃げる人もいるw もちろん、歌うのが好きな人もいるのだが、名調子の実況ができるからと言っても、全員が歌唱力があるという訳ではない…寧ろ、音痴な人の方が多かったりするw だから、“呑むのは良いけどカラオケ込みはちょっと…”って人もいる訳で、それ故の回避策が、いろいろ考えられている事もしばしばw
よくあるケースが、“さらばハイセイコー”で前振り実況を入れて、他の人に歌わせる方法。特に、ベテランアナに多い傾向で、ハイセイコーを一度でも生で見て、実況してる経験から、雰囲気に合わせて間奏に織り込むという方法。ただ…これはこの曲を知ってないとできない方法であると同時に、若手には“はぁ?”な訳であり、歌うのが好きな者にとっては、逆に苦痛になる事も。類似的な事で言えば、“走れコータロー”(“走れマキバオー”でも可)での実況シーンでの“早口言葉”もそれで、アレ自身は実況をパロってる訳だが、中にはオリジナルを差し込もうとして玉砕してるケースも見受けられる。この2曲は、競馬関連ソングとしては名高いヤツだが、競馬実況アナが実際に歌うとなれば、この2曲は、なぜか歌われる事は少ない。ま、いろんな意味でネタ的な扱いされるのと同時に、若手がふざけて歌う分にはともかく、ベテラン勢は真面目に歌いたい事もあって、避ける傾向にある訳で…
“実況を織り交ぜる”というケースでは、主に演歌…しかも酒絡みの楽曲に、実際のレース実況の再現をやるという手法で切り抜ける人もいる。この場合、曲のシチュエーションが大事になる訳で、別れの歌なら名馬の引退レースを、祝いの歌なら八大競争の名場面を…といった感じのチョイスをして臨むのだが、タマに選択ミスでヘンテコリンな状態になる事もある。こうなると場の空気がダダ滑り状態になり、歌う者も、実況する者も、非常に空気が微妙になるw 言ってみれば“諸刃の剣”ともいえるネタであり、関係者同士ならともかく、見ず知らずの一般客がいる様なスナック店では、絶対に避けたいトコである。
まぁ…酒絡みの“失敗談”は数知れずで、美藤アナの様にコップ一杯のビールだけで爆睡する様な人はともかく、夏場の出張シーズンは、宿泊先の現地の歓楽街で、いわゆる“盛り場鬼ごっこ”なんてのは日常茶飯事w もちろん、理由のひとつに競馬関係者への取材も含まれてる訳だが、レース開催時にホイホイと騎手が出歩く訳じゃないので、必然的に、滞在先の競馬場にいる厩舎関係者(主に厩務員)との付き合いで呑む訳であり、これが意外とアルコールに強かったりする訳である。そうなると、翌日の業務を考えずに呑むハメになる事も多々あって、放送席や記者席が“酒臭い”状況になる事もよくあったそうで、中には仕事中に“二日酔い対策”と称して、コップに並々と注いだ冷や酒を呷ってから…って人もいたそうなw とはいえ、流石に最近は健康志向が流行とあって、ここまで深酒するバカはいなくなったといえど、それでも古くからの因習で、酒を介さないと話ができない…って人も未だにいる訳である。それ故に、出張先でのセクハラ紛いな行動が仇となり、泣く泣く実況席から離れた人もいる訳で、同じ事は、他のスポーツ実況のアナウンサーにもある。

ちなみに、かつての名実況アナに共通して多いのは、実は“音階音痴”であること。つまり、カラオケが苦手なのは、歌う事に馴れてない&日頃から音楽(特に邦楽)とは無縁な生活をしてた事が原因で、小学校時代から“音楽苦手”なんて人も、しばしばいる訳である。杉本アナの件でも紹介したが、本人の声で歌をレコーディングしようとしたら、あまりにも楽譜通りに歌えない(=そもそも、楽譜が読めないw)為に、企画そのものが頓挫した…って話もある程。逆に、実況がヘタレな人程、歌うのが得意だったりする事も多い。つまり、実況アナにとって歌唱力がある…というよりも、酔って歌える芸達者は、総じて実況が中途半端になりやすい様で…