迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

“決め台詞”はドコから始るのか?

宝塚記念の週に、阪神競馬場でラジニケがグッズの物販を行ったところ、マスコットキャラ入りの“踏み切ってジャンプ”Tシャツが、販売予定数量を“完売”する事態となって、スタッフ全員が妙なテンションになったそうなw(いやね、白川アナのグッズを充実させたのに、そっちよりも売れたモンだから、何がどうなってるのか原因が分からんかったらしい…)しかし、著名な実況アナになればなる程、必然的にファンから支持される“決め台詞”が付いて回る様になる。偶発的に出たさりげない言葉でも、レースの度に何度も出てくる言葉でも、それらが支持されるかどうかは、ある意味ファン次第でもあり、また、過去の名場面として推奨されるレースを紹介する時に、メディアがそれをどう取扱うかによって、それが固定される事もある。
一番わかりやすいので挙げれば、杉本アナが宝塚記念の度に使っていた言葉「あなたの、そして、私の夢が走っています」という口上。そもそもは、1977年、テンポイントが勝った有馬記念で使ったのが始りなのだが、当時、これはテンポイントのドキュメント用の実況であって、生中継で使った訳ではない。(以前解説した様に、フジテレビとの兼ね合いで、そうなったため。)しかし、同じファン投票で出走馬が決まる宝塚記念で使い続けているうちに、一種の“決め台詞”として固定された訳である。当の本人は、できるだけ使わない様にしてたんだけど、ファンから“夏のグランプリとしての定番”として認知された事により、宝塚記念を実況する際は、必ず用いる様になった訳である。(ま、その後の「私の夢は…です」というフレーズが出ると、“デス馬券”扱いされたのは、ある意味お約束w)
ラジニケの実況アナの場合、JRAの“公式実況”でもあるため、競馬に疎い人でも、インパクトのあるフレーズが一つでも出ると、そこだけ覚える事もある訳で、一番わかりやすいのが、白川アナの“あと、100っ”って言葉。元々は、馬群のゴールまでの位置確認で、どこを走ってるのかを示す言葉として使ってる訳だが、GⅠのレースとなると、ゴールまでの残り100mでの熾烈な争いは、ただでさえヒートアップしてる状況において、ゴールまで残り僅かである事を示す為に使ってるうちに、いかにも有力馬同士がしのぎを削ってる様に走るイメージが付いた為に、ひとつの“決め台詞”として固定されたトコがある。ま、府中の長い直線での叩き合いが多かったから、必然的にそうなったといっても良い訳で…
今年、2年振りに札幌競馬が開催される事となり、その際に小林アナが「札幌に競馬が、レースが戻ってきました!!」という口上を述べたが、これは、小林アナが常々、「札幌開催が好きだw」と“うまきんIII”等で述べてた事を知ってる人なら、納得の話であろう。しかし、ラジニケクラスタでない人が、このハイテンションな口上を聴いて“何事か?!”と思った人も多いかもしれない。ただ、このハイテンションな煽り方をしたおかげ(?)で、朝から場内にいた競馬ファンのボルテージが、1Rから最高潮に達したのはいうまでもなく、いずれ、このフレーズも“名台詞”として語られる事になるかと思うw ただ…苦言をひとつ呈するなら、普通にサラっと述べるべきではないかと小一時間(ry