迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

関西で競馬が盛り上がらない事情とは…

ひと月前に、“うまきん”クラスタの連中とTwitterで話をしてたのだが、なんで関西では競馬の話が盛り上がらないのかって事に関して、いろんな意見が飛び交っていた。ま、オイラ的な推論の域を出ないのだが、考えとして、関西の場合は基本的に“アンチ東京”という意識と、特に大阪の場合はボートレース(競艇)の方が、他の公営ギャンブルよりも人気が高い事、そして、いわゆる“アンチギャンブル”を掲げる市民団体が、自治体に圧力を掛けている事等が挙げられる。特に、最後のコレ、他の廃止になった公営ギャンブルでも同様の動きがあり、これが原因で、多くのファンが萎縮してるトコがある。折角、主催自治体や選手が躍起になってPR活動に勤しんでいても、無知な市民団体に誑かされた若年層が、本当の“勝負時”を見極める為の“鍛錬の場”を捨てている以上、ヘビーユーザーに頼らざる得なくなるのも仕方がないと言わざる得ない訳で…
競馬に関して的を絞ると、メディア戦略の“失敗”も大きい。というのも、関東ではラジニケのアナウンサーは総じて“競馬実況アナ”という認識があり、実際にファンも多いが、関西では完全にマイナーであり、“競馬実況アナ=杉本清”という固定概念が抜けない。つまり、FNS系列全般でもそうなんだが、あまりにも自分トコ“以外”のメディアまで使って大々的に杉本アナをプッシュし過ぎたせいで、いつの間にか“杉本アナのいない競馬”に関心が薄れてしまってる訳である。この弊害に対して、一番危機感を抱いてたのは当の本人であり、それ故に、馬場アナや岡安アナの処遇に対して不憫に思ってる訳である。まして、自らの意志で定年前から実況機会を制限し、できるだけ後輩達にGⅠでの実況経験を積ませようとしてたのに、スタッフからそれを“ダメ出し”された事が、今のgdgd振りを生み出した“原因”であるのに、杉本アナ以外誰一人として気付いていないから、余計にダメなのである。1984年から14年間放送されたMBSの“あどラン”では、この“杉本プッシュ”に対抗する術として、何度が競馬に関する特集を蜂谷アナ中心に展開していったのだが、結局、蜂谷アナが“競馬以外(特にマラソンネタ)”の部分で注目されてしまって以降、完全に空振った。況や、KBS京都は、いわゆる“イトマン事件”でケチが付いて、主力級の実況アナが相次いで引退やフリー化したため、それどころじゃなかった事はいうまでもない。
まして、地方競馬に目を転じても、近畿の地方競馬は1975年以降は兵庫県競馬組合が開催する園田と姫路だけで、しかも実況アナは90年代後半になるまで、実質、吉田アナ一人で実況してたし、中継も平日の昼間開催ばっかなんで、重賞競走が開催される時に、しかもSUN-TV(別名:虎キチ御用達テレビ局w)だけの放送とあって、阪神間競馬ファンと言えど、その存在はかなりマイナーであった。むしろ、岸和田競輪やボートレース住之江の方が“メジャー”と言って過言ではなかった。しかも、番組制作をするにしても、スポンサーがなかなか付かずに、結構卑猥な扱いを受けた事はいうまでもなく、当然ながら、アニヲタを“キモい”と一蹴した上で深夜の時間帯に追い詰めた挙げ句、BPOで番組内容が叩かれる様に、関西圏の市民団体が事ある毎に、場外発売所の設置やスタンドの改修等に反対し、挙げ句の果てに過去の出来事を引き合いに出して開催中止と即時廃止を訴えるから、タチが悪い。(これによって、兵庫県京都府滋賀県から競輪が滅び、大阪府和歌山県から地方競馬が消えた…但し、ボートレースが滅びないのは、開催してる場所が場所だからとも言えるかもw)
今回の競輪選手間の“騒動”も、要はファン獲得の為にやった事なのに、そこに気付いていない主催者やマスメディアの無知さが仇となり、却ってファンを減らす方向になりやしないかと、競輪に無知なオイラでも、他人事ではないだけにヒヤヒヤしている。まして、こういう“お家騒動”は、全てのギャンブルを“悪”と決めつけて騒ぐ市民団体にとって、恰好の“廃止要求”の理由付けになる。園田の焼き討ち事件でもそうだが、なんで市民団体は、こうもギャンブルを嫌うかと言えば、貧困層が好んで“一攫千金”を狙って浪費する事が、余計に貧困になる“原因”だとほざく訳である。しかし…本当にそれが“原因”であるなら、何故、給金に似合わない様な労働をさせる企業や官庁を訴えない?まして、公営ギャンブルは、その収益は税金では賄いきれない部分の財源補填であり、本来であれば、公営ギャンブルの運営資金でなければいけない部分まで、国や自治体の“借金のカタ”として収めている事を、ファンは声を大にして言わなければならない。

閑話休題。つまり、関西では競馬をあまり“良いイメージ”で報じないあまりに、関東の様な盛り上がりがない訳であり、また、競馬実況アナに関しても、メディア戦略が悪影響を及ぼした結果、折角栗東の厩舎に所属してる関西馬が、世界でどんなに活躍しても、関西に限れば“日の目を見ない”訳であり、武豊以外の騎手の名前を挙げても、認知度が低いのは、関西のスポーツ紙が、それ以上に阪神タイガースの事しか報じない事が、“当たり前”な状態であるからこそにある。(あ〜ウゼーw)まして、東京…というよりも中央政権に対する反感がある関西人が、それこそ首都圏で話題になっている事に関してそっぽを向くのは、そういう気質故の話と言えよう。