迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

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メディアリテラシーと五重相対

上記のタイトルを見て、“なんじゃそら?”と思ったあーた。メディアリテラシーといっても、なんのこっちゃじゃ意味がないから、ぶっちゃけ論でいえば、情報の真贋を見極めるには、実は仏法上の“五重相対(ごじゅうのそうたい)”という概念をもって、それを上手く使い分けることによって、正確な情報判断を下せる…という事である。そう、日蓮が説きたる五重相対と“摂受・折伏時による”という御金言は、現在でいうトコのメディアリテラシーの“基本”とも言える格言といって良い訳であるw

では、五重相対で情報を見極めるコツとは何か?先に“五重相対”のおさらいをすれば、

1)内外相対(内道と外道)

2)大小相対(大乗教と小乗教)

3)権実相対(権教と実教)

4)本迹相対(本門と迹門)

5)種脱相対(脱益と下種益)

という概念で、コレをメディアリテラシーとして考える場合、

1)他者の感情と、当事者の感情

2)総合的な事と個別的な事

3)本音と建前

4)噂と真相

5)過去形と現在進行形

という概念に当てはまる。つまり、一つの情報に対して、アプローチの方法は様々でも、それが真実か否かは、自分で確信が持てるだけの見極めが必要となる。故に、自分自身に関心があることならとことんまで調べるが、それ以外の部分での情報に疎くなるのは当たり前だし、当事者がいないのに噂や“関係者”を名乗る“他人”の話を鵜呑みにする事自体、既に“情報弱者”ということを世間に露呈してるようなモンである。まして、過去にあった出来事ばかり話したとしても、現在進行形で推移してる事柄が抜けてたら、全く“デタラメ”な話になりかねない。これらを総合して、なおかつ、全く知識や理解度がない人に解説するのと、専門的な事に精通してる人に対しての解説方法を間違えたら、それこそエラい事になる。故に、子供でもわかる様な解説と、いわゆるヲタク系に通じる話では、相手のレベルを推し量るため必要な情報量も違ってくるし、うまく説明できたとしても、相手が勘違いする様な解説では、却って情報そのものが錯綜し、真実が“消える”ことになる。だから、マスメディアが流す情報を精査する時には、“自分”と“相手”がどういう関係で、何をもって“事実”として確認する術を持っているかを考え、できるだけ“証拠”となる文献やレポート、当事者への聞き取りなどを踏まえた上で判断する事が重要となる。その“基礎知識”を、鎌倉時代から指摘してるのが日蓮仏法の面白いトコなのです。まぁ、あの時代からメディアリテラシーの事を指摘して、しかも分析・解読を行ってたとは、全くもってファンキーな人ですw

だから、某タレントの嫁さんに関する“黒い噂”を信じるか否かは、自分が相手に対してどのポジションで見てるかを考え、判断した方が賢いでしょう。また、触れられたくない事柄をベラベラ喋る人達が、如何に“安請け合い”で情報を垂れ流してるのか…それをよく考えた上で、目の前の“相手”と接して、真贋を見極めた方がいいでしょう。鵜呑みにした“情報”に盲信的になって、相手を侮蔑し、自身を正当化しようとする程、カルトな思考に陥ってる事に気付かなくなるのです。