迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

こちらは、2019年まで展開していた“ニコニコブロマガ”の保管庫です。

介助動物は“愛玩動物”ではない!!

ここんトコ、盲導犬に対する悪戯がニュースになっているが、盲導犬を含めた“介助動物”は、身障者…特に目や耳の不自由な人に対して、その目や耳の代わりに誘導や状況把握を行うのを目的として、特別な訓練を受けた動物を指す。中には、車椅子利用者の代わりに、身の回りの世話を行う“生活補助動物”もいる。総じて、共通する事は、任務中は決して吠えず、暴れず、ただ主人を守る為に耐え続ける事が命ぜられた存在であり、その為の訓練を受けてきた動物だけが、身障者の介助を行う事を目的に飼う事ができる訳である。しかし、介助動物に関して世間の理解が浸透してるのかと言えば、未だに誤解や偏見が強いとしか言えない。正直、介助動物と“愛玩動物(ペット)”をごちゃ混ぜにしてないか?

何度も言うが、介助動物は、身障者の生活介助の為の訓練を受けた動物であり、単に飼っているだけではない。介助を行う為に必要な訓練を受けた動物として認められた存在であり、視覚障害者の“白杖”や聴覚障害者の“補聴器”等と同じ様に、介護用品として取り扱われる。しかし、盲導犬にしろ他の介助動物にしろ、その調教が難しく、絶対条件として、任務中は“吠えない・噛まない・暴れない”という、通常の愛玩動物以上に厳しく躾けられる。故に、飼い主に痛みを訴えず、ただ耐え続ける事になる。

そもそも、介助動物に対する誤解が多い背景には、明確なルールがない事もあるが、一番の原因は、介助動物の存在そのものが、あまり世間に浸透してない事が大きい。特に、生鮮食品を取り扱う商店や飲食業では、食品衛生法の兼ね合いもあって、たとえ介助動物である事がわかってても、入店を断るケースがある。その原因が、介助動物を見て“ペット同伴可”と勘違いする、無知な飼い主がいる事も大きい。最近でこそ、介助動物に対して、抜け毛が飛び散らない様に、専用のカバーを付ける様にしてる訳だが、余計に愛玩動物と勘違いして店舗にクレームを付ける利用者がいる訳である。要するに、ペット用の服を着せてるから…という事で文句を言ってる訳である。ここまでくると、どこから説明したら通じるやら…である。

介助を行う為の“道具”として認められている存在でも、それが“動物”である以上、ある意味、いらん誤解が生まれる訳だが、そもそも、日本の社会構造は悲しい事に、健常者以外は“自動的に排斥”される仕組みになっている。もっと言えば、身障者だけでなく、犯罪者や妊婦・子育て世代ママに対しても、法律で規制を掛けても、効率性や確実な人員確保等の観点から、一度でもドロップアウトした者に対して“こっちくんなw”と排除したがる習慣がある。もちろん、特異な例を除けば許される事ではないが、どうも日本人は、型通りの状態でなければ受け入れられない気質がある。昔からの慣習で、周囲の目を気にするあまり、必要以上に潔癖を求めて、秘めたる才能や様々なスキルの経験値よりも、犯罪歴のなさや学業成績の優秀な者を選びたがる。そして何より“五体満足”である事と、精神疾患知的障害を有さない事を“最重要”なポイントに挙げるトコが多い。つまり、視覚や聴覚に難があったり、アスペルガー等の知的障害てんかんや1型糖尿病等の持病がある者は、故に最初から“除外”される事が多い。もちろん、その理由は職種や勤務体制によっては仕方ない部分はあるが、全く“関係ない”理由で断るケースは、完全に法令違反な話。まして、介助動物によるサポートを嫌う理由に、飲食業や生鮮食品の小売業ならともかく、経営者、およびオーナー自身の私怨や好みを挙げるのは、横暴でしかない。(飲食業や生鮮食品小売業の場合、どうしても食品衛生法に引っかかる為。タクシーや路線バス等、営業車の運転手は、そもそも二種免許が必須だし…)

 話が脱線したから元に戻すと、介護に必要な措置として“補助犬”とか“盲導馬”等の介助動物が存在し、それを利用してる身障者からすれば、健常者である事に驕れ、自分の意に添わない、あるいは、他の事でムカついている事を理由に、弱者に対して暴力を振るったり、介助動物に対して虐待を行う行為は、それこそ“キチガイ”でしかない。ぶっちゃけ、それこそ相手の立場になって考える事ができない程、極度に精神が病んでるから、そういう暴挙に出るだけで、どこぞかのサイコパスよりもタチが悪い。獣の毛が自分の衣服に付くのが嫌なら、高級ブランドの毛皮を着る事すらやめた方が良い。まして、介助動物を“獣臭い”と言って毛嫌うのは、単なる“嫌がらせ”以外のナニモノでもない。もっと言えば、介助動物は、よほどの事がない限り、主人を“困らせたくない”一心で、過剰に吠えたり、攻撃的になる事はない…それを逆手に嫌がらせをするのであれば、死後は不喜処地獄でホクトベガテンポイントに蹴飛ばされたり、踏みつけられるでしょうw(ナンデ"ホオズキノレイテツ"ネタデ、オチヲツケルカナw)