迷馬の隠れ家〜裏別館〜

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の気まぐれBlogですwこちらは、雑記専用となっております…

韓国の海難事故について…

報道されている範囲での判断では、完全に船長をはじめとするクルー全員に非がある訳で、まして、乗客の安全よりも己の命を最優先にしてる時点で、旅客船を運行する人間とは思えない話である。いくらなんでも、悪天候や整備不良で出航が遅れたからと言って、安全が確保された航路を外れてショートカットを試みたり、急激な舵切りをしたりって…どこまで航海上の安全を無視した行為でしょうか。まったく、数年前のイタリアのクルーズ客船で起きた座礁転覆事故を“対岸の火事”にしてしまってる時点で、犠牲者家族からの糾弾は避けられません。

フェリーに限らず、如何なる公共交通機関は、そこに携わる人間一人ひとりの双肩に、利用者全員とその家族の命を乗せている…その意識がない者が操縦を行う事、整備を行う事が、如何に危険な事かは、過去の事例を見ればよくわかる事。例えば、洞爺丸台風海難事故は、青函連絡船の構造上、排塩(航行中に入った海水を排出する)機構が不十分であった事、当時の気象レーダーが日本海側になかった事で閉塞前線を伴う台風の動きを察知しきれていなかった事、そして、それまでの台風通過待ちで待機してた貨物列車等の積み荷が波に煽られてバランスを崩した等の要因が重なり、タイタニック沈没事故よりも悲惨な海難事故として、世界中に知られている。(当時、国鉄が保有してた青函連絡船24隻の内、16隻が沈没・航行不能となり、1500人もの犠牲者を出した。)この事があって、青函トンネルを作る計画が立ち上がり、そして現在に至る訳だが、民営化後、資金繰りが怪しいJR北海道は、保線で手抜きをしたり、車両の魔改造…もとい、整備不良を放置して、トラブルが相次いでいる。JR西日本でも、福知山線脱線事故をやらかしている以上、他人に事として笑えない話だ。これも、乗客の安全よりも高速輸送と過密ダイヤが引き起こした悲劇であり、それを求めた利用者にも、一定の咎がある事を忘れてはならない。(もちろん、スペインの高速列車での事故も、そもそもは低速で進入しなければならない区間で速度超過を何度もやっていて、それで調子扱いた事が、あの事故を招いた訳だし、アシアナ航空の事故も、避難誘導がマズかったから犠牲者が出た訳だし…)

閑話休題、報道によると、元々は日本で製造された貨客船であり、鹿児島の海運会社が保有してたのを、中古で韓国のフェリー会社が買付け、改造したという事だが、船舶のせいにするのであれば、なぜ日本製ではなく、韓国企業や他の国で製造した船舶を買わなかったのか?ひっくり返った言い方をすれば、取説通りに運用してれば問題のない製品でも、利用者自身の勝手な解釈や勘違いした利用法をやってる以上、どんな製品でも事故は発生する…こういう事すらわからない者が、船舶や自動車等の操作に必要な免許を持ってる方が、よっぽど恐怖である。まして、船舶の改造を行うには、船体のバランスを考えて行う事が重要なのに、そこを無視して客室を増築したり、安全上必要な部品を取っ払うのは狂気の沙汰である。当然だが、貨物の積み込みにおいて…航空機でもそうだが、下手に偏った積み方をすれば航行できないだけでなく、ちょっとした衝撃でも船体がひっくり返る。短距離のカーフェリーでも、出航1時間前に乗船手続きをする様に指示されるのは、この加減であり、車両の大きさや重量によって事前に積み込む位置を決めておかないと、航行中にバランスを崩すと大惨事に繋がるからである。(熊野灘沖で、件の海運会社が運行させてた貨客船がバランス崩して座礁したのも、実はコレが原因と言われている。)まして、急に航路変更を行う為に舵を切ったとなればなおさらで、貨物室の車両やコンテナがキチンと固定されてる訳じゃないから、その振動で位置が微妙にズレるのは、日常茶飯事…そして、本来なら乗客を安全に船から脱出させてから乗員は離船するのが本来の船舶事故(座礁転覆の場合)での対応であるにも拘らず、乗客を船室に閉じ込めた上で逃げた時点で、既に安全マニュアルを無視した行為である事は明らかである。

以上の事を踏まえると、修学旅行で済州島観光を楽しみにしてた高校生や、たまたま乗り合わせた中国人夫婦が気の毒で仕方がないし、もっと言えば、自分達のせいで起きた事故なのに、それを日本企業のせいにする様な態度を取る様では、日本人のヘイトスピーチが余計に酷くなるだけ。事故に遭った者に対してはお見舞いの意を示すのは普通だが、他人の不幸で“メシウマ”とか言ってるバカは、下品を通り越えて哀れだ。そして、今一度、世界中の公共交通機関に携わる者に言いたい…その双肩には、利用者と家族、そして自分達自身の命を預かっている事を胆に銘じ、私怨や自分の都合のみで操作や保守をやらないでもらいたい。