迷馬の隠れ家〜別館:ブルマガバックナンバー〜

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憲法第9条を守りたいなら…

日本が軍備を整えてると、中国メディアがギャーギャー言ってる様だが、そもそも論を言えば、日本国憲法第9条は、日本が軍備をしない事ではなく、周辺国家が過剰な軍備を行い、日本を戦渦に巻き込まない事を条件とする話であり、また、日本から戦争をしかけない事を約束する話である。したがって、本来なら、在日米軍やロシア軍、中国人民軍等が東日本大震災の救援や、福一の原発事故に対して、日本政府からの要請で動けるのであれば、わざわざ自衛隊を日本が有する必要はない反面、“救援”の“代償”として領土や拉致等の問題を棚上げする行為や侵略をやりかねない不信感から、自衛隊を作らざる得なかった事を考慮せざる得ない。事実、在日米軍の存在は、あくまで朝鮮戦争やロシア(旧ソ連)の侵攻を念頭に置いた軍備であり、中国人民軍の動向に対する牽制で配備してる訳であり、本気で日本を守る為に存在してる訳ではない。事実、自衛隊が結成された経緯も、朝鮮戦争で米軍が状況悪化で、日本を防衛する戦力を日本に残せない懸念から,その“予備戦力”として結成させた事が原点となる。ぶっちゃけ、文句を言う相手を間違えている。

そして、憲法第9条を今後も日本が守り抜くには、ロシアと中国、北朝鮮、そしてアメリカの軍備廃絶を訴えなければならない。しかし…仮に世界中から軍隊を廃絶できたとして、それが問題を解決できるかと言えば、そうとは言い切れない。何故なら、今日もチリで津波を伴う震災が発生した訳だが、その救援作業は、警察や消防だけでは限界がある。軍隊とは、ただ、戦争を行うだけの存在ではない。広義の部分の“国防”とは、他国からの侵略や破壊活動から民と財産を守るだけでなく、自然災害に対して、一刻も早く民を救い出す事も、ひとつの“仕事”である。いつだったか、防衛大か自衛隊の演習かで、“嫌われ者として叩かれる事を許して欲しい”と言った大臣がいたが、まさにその通りである。有事の時に、広範囲で動けるのは軍隊であり、警察や消防は、地域内で精一杯である。

日本が自衛隊を“解散”させる事ができるのであれば、それは世界中から紛争・戦争の火が消える事であり、もうひとつは、日本が地図上から“消滅”する事…言い換えれば、日本が“国”として存在しなくなる事である。それは何を意味するか…それがわかっているなら、如何に中国や韓国が、自国民に対して嘘を言い続けてるか、その理由もわかるだろう。政府そのものが国民に対して不信を抱き、そして、国民が望む結果…それも誤った国家観を学んだ末に侵略戦争を踏み切れずに、土下座もできないままで日本や世界に八つ当たりをし続ければ、どうなるかは、戦時下の日本を見ればわかる事。一番エラい人がとるべき態度は、いつでも民衆の憤懣に対して土下座する事である。その“理由”を理解できない以上は、同じ過ちを繰り返す事は避けられない。

人間が相手も“人間である”事を忘れ、一方的な感情のみで罵り続ければ、やがてそれが因で、自分自身が傷付き、自暴自棄に陥るだけである。その結果が何を意味するか…それがわかる人は、決して自分のこれまでの行いを、自分自身では“正しい”とは言わない。本当の“正邪”の判断は、あくまで相手の胸算用であって、そして自分自身の気持ちひとつである。罵りたければ罵れば良い、自分自身が他人から罵られても平気な程、多くの人々を救済できる存在であれば…